楽天証券はこのたび、春にログイン後のウェブページを大幅にリニューアルすると発表した。リニューアルは3月28日と4月11日の2回に分けて実施する予定としている。

楽天証券では近年、初心者層や若年層の顧客が増加傾向にあるという。顧客層の拡大に伴い、これまでの株式を中心としたトレーディング機能に加えて、中長期的な資産形成や資産管理など、顧客のニーズが多様化する中で、様々な取引商品やサービスを提供・拡充してきたとしている。その一方で、顧客との大切な接点であるウェブページが複雑化する傾向にあるが、むしろ、ウェブページの分かりやすさや操作性の向上を追求し、より多くの顧客に楽天証券を利用してもらうことがリニューアルに至った背景としている。

このたびのリニューアルでは、ログイン後のウェブページを画面構成からメニュー内容、文言表記に至るまで徹底的に見直した。顧客がよく使うメニューをまとめて、シンプルで使いやすい構成や名称に変更し、必要な情報や機能にすばやく辿り着けるようにするなど、ウェブページの使いやすさにこだわったとしている。また、楽天証券から顧客への「お知らせ」を重要度や用途別に分け、併せて未読の件数も表示することで、大切な告知を見逃さないようになるほか、各種キャンペーンのエントリー履歴画面を新設し、どのキャンペーンに申し込んだのか、何ポイント獲得したのか、プレゼントの当落状況などが確認できるようになるなど、顧客から得た要望も多く反映させているとしている。

さらに、楽天証券では、投資信託における「トータルリターン」制度への他社に先駆けた対応や、一般口座向けの「年間損益計算書・確定申告サポート」サービスの開始など、顧客の資産管理機能の強化に取り組んできた。このたびのリニューアルでは、NISA口座内での保有商品一覧、実現損益、年別の損益など、より詳細な資産状況を閲覧できるようになるほか、NISA口座以外の保有商品についても、「パフォーマンスレポート」画面の資産状況表示を改修し、信用取引の評価損益の追加やグラフ表示で資産推移が確認できる機能などを追加した。

楽天証券は引き続き、顧客の視点に立ったサービスや商品を提供することで、さらなる顧客基盤の拡大と満足度の向上を図っていくとしている。

リニューアルのポイント

メニュー内容の再構成、文言の変更(4月11日(土)リリース予定)

  • メニュー内容や配置をシンプルに使いやすいものに再構成するほか、メニューの名称や文言も分かりやすい表現に変更する。これにより顧客が必要とする情報や目的の画面にすばやく辿り着けるようになる

「お知らせ」機能の改善(4月11日(土)リリース予定)

  • 楽天証券からの「お知らせ」を、重要度や用途に応じて3つのメッセージボックスに振り分けして配信する。従来はひとつのメッセージボックスの中に配信順での表示でしかなかった告知が、重要度や内容に応じて配信・格納されることで、顧客が大切な告知を容易に認識できるようになる

  • 新たに「お知らせの未読件数」を表示することで、顧客が大切な告知を見逃すことがなくなる

キャンペーン機能の改善(3月28日(土)リリース予定)

  • 顧客が申し込み可能なキャンペーンが一覧で表示される機能が加わる。各キャンペーン項目をクリックすることで、キャンペーンの詳細な内容や、申し込み手順の画面に簡単に移動できるようになり、より容易に各種キャンペーンに参加できるようになる

  • 申し込み履歴の表示内容を改善し、「どのキャンペーンで獲得したポイントなのか」、「申し込んだプレゼントキャンペーンの当選結果」などの詳細な状況が一目で把握できるようになる

パフォーマンスレポート情報の拡充(4月11日(土)リリース予定)

  • これまでのパフォーマンスレポート情報に、過去からの資産推移を月次・年次で表示するグラフを追加する。顧客自身の資産の増減の状況をグラフ上で分かりやすく把握できるようになる

  • 保有商品の評価損益の表示について、前日比・前月比での切替表示機能を追加する。あわせて信用評価損益の情報を追加する。これらの機能により、顧客の投資判断の元となる評価損益の状況を、様々な角度から取得すること可能となる

NISAパフォーマンスレポートの拡充(3月28日(土)リリース予定)

  • 従来のNISAパフォーマンスレポートでは、顧客が持っているNISA口座全体での運用状況のみの表示となっていたが、このたびの拡充で「投資年度別での運用状況」の情報を追加する。これによりNISA口座における運用状況をより立体的かつ分かりやすく顧客が把握できるようになる