元AKB48で女優の大島優子が、お笑いトリオ・森三中の大島美幸の体験を元にした舞台『美幸』(2016年5月上演)に出演することが17日、明らかになった。いじめを受けた過去からの復讐劇を演じる舞台となる。
『美幸』は、放送作家の鈴木おさむが、妻の大島美幸のいじめ体験を元に"無償の愛"をテーマに描いた作品。学校で執拗ないじめにあい、ひとりぼっちで悲惨な学生時代を送ってきた大島優子演じる美幸が、大人になり、鈴木浩介演じる元役者・雄星に自分の過去と同じ境遇を感じ、無償の愛をささげることを誓う。だが、その愛はエスカレートし、雄星を悲しませるすべての人々に復讐を企てていく…というストーリーだ。鈴木おさむは「正直言って、かなり激しい舞台です」と語る。
2012年、2013年に山崎樹範と鳥居みゆきが出演して好評を博し、2014年には小説化。今回は、昨年9月に放送されたニッポン放送『AKB48のオールナイトニッポン』に大島優子が生出演した際、ゲストの鈴木おさむが直接出演を打診し、同番組内で快諾して実現した。鈴木は雄星役を含め、男性登場人物の5役を1人で演じ分け、大島優子との2人芝居となる。
大島優子は「舞台上の2人芝居でどういう世界を作れるか今から楽しみで、興奮しています。いかに衝撃的に、そしてリアルに美幸を演じられるか、おさむさんに身を委ねて最後まで食らいついていきたいです」と意欲を語る。共演する鈴木浩介は「(自身と作・演出の鈴木おさむ)ダブル鈴木、(大島優子と大島美幸の)ダブル大島、不思議なご縁を感じております。まさか、僕の名字が鈴木だからキャスティングされたわけではないですよね?」と冗談めかしながら「全力でがんばります」と気合十分だ。
上演は、2016年5月に、東京・下北沢の本多劇場、大阪・梅田のサンケイホールブリーゼで行われる。