「今の彼氏とこのままつき合い続けていていいのでしょうか」。カップルごとに状況は異なりますが、筆者が仕事で恋愛相談を受けている中で、こうしたお悩みが頻繁に寄せられます。そこで今回は、彼と別れるかつき合い続けるのか迷ったときにチェックしておきたいポイントをお伝えします。

■話し合いの場を設けてみる

別れるべきか別れないべきか、もっとも早く判断できる方法です。恋愛相談では「話をしようとしたらキレられた」「彼が『今はその話をしたくない』と黙り込んでしまう」といったお悩みが寄せられましたが、冷静に話し合いをできない相手とは恋愛はおろか結婚は到底無理です。ここで「言い出すタイミングが悪かったのかもしれない」とは考えないようにしましょう。

キレたり黙り込んだりする人は、自分に都合が悪い話はどんな状況でも応じないものなのです。そして交際し続ける限り、話し合いができない関係が延々と続くと把握しましょう。

■第三者に起こったこととして、知人に事実「のみ」を伝えてみる

ネットの恋愛相談サイトなどで、「友人のことですが……」と相談しているケースをたまに見かけますが、方法は一緒です。彼とあなたの詳細を知らない知人に、「友人からこんなことを相談されて、どう思いますか?」などと聞いてみるのです。感情を交えず事実「のみ」を、複数の人に相談してみてください。複数の人から同じ回答をされ、かつ自分が導き出したい答えとは異なっていた場合、自身の考え方が間違っていたのかもしれないと考え直すきっかけになります。

■つき合い続けたときと別れたとき、両方の気持ちを紙に書き出す

別れを考えるほど真剣に悩んでいる状態ですから、交際を継続した際の自分の気持ちを書き出してみると、そこには彼への何らかの不安や不満も出てくるはずです。書き出すときは、自分の心にフタをしてはいけません。誰にも見せない箇条書きですから、思いのまま書いてみましょう。

別れた後の自分の気持ちを想定して書く場合は、「彼以上に理解してくれる人は現れないかもしれない」という想像は捨てましょう。理解し合えていたのは以前の2人。現在は理解し合えていないからこそ、あなたは別れを考え出してしまっているからです。

「彼と別れたら結婚できないかもしれない」というネガティブな思いも捨てること。この気持ちの裏には結婚に対する焦りだけがあり、「彼じゃなきゃダメ」という愛情の強さはなくなっていることも自覚しましょう。

また、稀に「以前の彼女にひどい振られ方をされたらしいから、また傷つけたくない」と悩む女性もいますが、それは単なる同情です。同情は愛情ではありません。

紙に書き出して"見える化"すると、道が見えやすくなります。彼への不安や不満も書き出すことで、単なる自身のワガママか否かも見極められます。

まだほかにも方法はありますが、悩み出すと1人で深淵にはまり込んでしまいがちです。現実を客観視して後悔しない判断をするためにも、どれか1つでもいいので実行してみてはいかがでしょうか。

※写真と本文は関係ありません

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。2,000人以上の人物取材の経験で磨かれた、鋭い洞察力が武器。著書は『恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80』(講談社)。無料のメール恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い。相談を休止中の場合もあるので詳細はブログまで。恋愛コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『ばらいろダンディ』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌にも多数出演。