上野~東京間に新たな線路を敷設し、宇都宮線・高崎線と東海道線の相互直通運転および常磐線の品川駅への直通運転を行う上野東京ラインが14日に開業した。あわせて常磐線特急列車が「ひたち」「ときわ」に変更され、一部列車の品川駅乗入れが開始された。

上野東京ライン開業で宇都宮線・高崎線と東海道線が相互直通運転開始

常磐線特急列車は「ひたち」「ときわ」となり、一部列車は品川駅発着となる

上野東京ラインの開業により、上野駅や東京駅での乗換えを解消して所要時間短縮が図られるほか、京浜東北線・山手線上野~御徒町間の混雑緩和も期待される。同区間の現在の混雑率は約200%だが、上野東京ライン開業で180%以下になると見込まれている。

常磐線からは快速(成田線からの列車も含む)と土浦方面からの中距離電車、特急「ひたち」「ときわ」の一部列車が品川駅へ乗り入れる。「ひたち」は速達タイプ、「ときわ」は停車タイプの特急列車で、ともに「新たな着席サービス」を導入(グリーン車は除く)。従来の指定席・自由席の区分をなくし、普通車全席で座席指定が可能となるほか、新たに発売される「座席未指定券」をすることで、座席指定を受けなくても車内の空席に座れるという。「ひたち」「ときわ」では新たな料金体系も導入される。

なお、上野東京ライン開業を記念し、JR東日本は同社サイト内に特設ページを開設。東京駅から上野駅、上野駅から東京駅への車窓動画をそれぞれ楽しめる。