ジェーシービーの海外業務を行う子会社、ジェーシービー・インターナショナル(以下総称してJCB)は11日、ミャンマー連邦共和国(ミャンマー)の中央銀行が主体となって設立した国内決済ネットワーク運営主体であるMyanmar Payment Union(以下MPU)と、双方のブランドの入ったデビットカード「MPU-JCBカード」の発行について合意したと発表した。
現在ミャンマーにおいては、国際ブランド付きのクレジットおよびデビットカードの発行はなく、JCBは同国において初の国際ブランド付きデビットカードを発行することとなるという。既にMPUのメンバー銀行とカード発行に向けた本格協議を開始しており、8月を目途にカード発行を開始する見込みとだという。
5,000万人以上の人口を抱えるミャンマーは、民主化の進展とともに各国から新たな投資先として注目を集めている。MPUは2011年にミャンマー政府主導のもと、政府系銀行および民間の大手銀行計17行(設立当時)がメンバーとなり、国内銀行における決済ネットワークの構築ならびに海外カードのアクセプタンス環境構築、国際ブランドカードの発行を目的に設立された。JCBは1995年よりミャンマーでの加盟店網の開拓を開始し、MPUとは2013年7月に加盟店の開放に向けた契約を締結し、ミャンマー全土に加盟店網を拡充した。
「MPU-JCBカード」は、ミャンマー国内のMPU加盟店および世界のJCB加盟店で利用できる。経済成長が著しいミャンマーにおいて、海外でも利用できるデビットカードのニーズは高まっており、JCBは国際ブランドとして先行して市場に参入することによりシェア獲得を目指すという。
今後もJCBは、各国の企業との提携を拡大・強化し、加盟店網の拡充や、海外発行の推進に努めていくとしている。