JR北陸本線で活躍した交直流急行形電車475系のラストラン・ありがとうイベントが13日、金沢駅1番線ホームにて行われた。
475系などの交直流急行形電車は国鉄時代、本州・九州の急行列車で活躍。北陸地区でも急行「立山」「ゆのくに」「くずりゅう」などで交直流急行形電車が使用された。国鉄時代末期から快速・普通列車での運用が中心となり、2000年代まで南東北地区や南九州地区でも活躍したが、現在は引退。唯一残された北陸本線でも、新型車両の投入などにより、近年は運用範囲が狭められていた。
ラストランの列車に使用されたのは、国鉄時代の塗装を再現したA19編成(クハ455-60・モハ474-46・クモハ475-46)と、「新北陸色」と呼ばれた白地に青帯の塗装のA25編成(クハ455-41・モハ474-52・クモハ475-52)を連結した6両編成。金沢駅に9時17分に到着し、運転士と車掌へ花束贈呈が行われた。
続いて金沢駅長が挨拶し、「475系は昭和の時代に急行列車で大活躍し、いまは北陸の通勤・通学の足として親しまれてきました。時代とともに塗装も変わりましたが、ツートンカラーの国鉄色はいまも愛されています」と説明。ラストランを迎えた同車両に、「長い間、本当にご苦労様でした。ありがとうございました」と感謝を述べていた。