寝台特急「北斗星」はダイヤ改正前日の13日に運転される上野発・札幌発の列車をもって、定期列車としての運行を終える。4月以降は臨時列車として運転され、上野発は8月21日まで、札幌発は8月22日までの運転が計画されている。
1988年3月の青函トンネル開業に合わせ、上野~札幌間を結ぶ寝台特急としてデビューした「北斗星」は、A寝台1人用個室「ロイヤル」、A寝台2人用個室「ツインデラックス」、B寝台1人用個室「ソロ」、B寝台2人用個室「デュエット」などを備え、食堂車「グランシャリオ」ではフルコースのフランス料理のディナーも提供。それまでの寝台列車のイメージを覆すレベルの高いサービスで人気を博したという。
しかし2008年3月ダイヤ改正で、津軽海峡線における北海道新幹線の建設工事が本格化したことを理由に1往復に減便。昨年12月、今回のダイヤ改正の概要が発表された際、「北斗星」の定期列車廃止・臨時列車化も明らかにされた。車両の老朽化に加え、北海道新幹線開業に向けた検査などによる青函トンネルの夜間作業間合いの拡大も理由に挙げられた。
3月13日に運転される最後の定期列車のきっぷは2月13日に発売され、即完売したという。ダイヤ通りに運行された場合、上野発の列車は同駅を19時3分に発車し、札幌駅には翌日11時15分に到着。札幌発の列車は同駅を17時12分に発車した後、一部停車駅で時刻が変更され、上野駅には翌日11時7分に到着する。
臨時列車としての運転は、上野発が4月2日、札幌発が4月3日からスタート。運転時刻が変更され、下りは上野駅16時20分発・札幌駅11時15分着、上りは札幌駅16時12分発・上野駅9時25分着となるほか、定期列車の6号車に連結された半室ロビーが、臨時列車ではロビーカーに変更されるという。臨時「北斗星」は最終運転日(上野発8月21日、札幌発8月22日)まで、計112本(上下各56本)の運転が予定されている。