大阪府大阪市の水族館「海遊館」では、1月16日からダイオウグソクムシの展示を開始している。
エサを食べている動画も公開
ダイオウグソクムシは世界最大のダンゴムシの仲間で、過去には体長70cm以上のものが発見されている。水深200m~1,000mの深海に生息し、沈んできたクジラや大型魚類の死骸(しがい)を食べることから海底の掃除屋とも呼ばれ、海底の環境保全で重要な役割を果たしている。
また、飢餓に強く国内の他の水族館では5年以上エサを食べなくても生存していた例もあったという。インパクトある外見とその生態の不思議さなどから、ダイオウイカと並んで近年の深海生物ブームの火付け役となっている。
今回、同館では初めてダイオウグソクムシを展示する。展示しているものは、体長約30cmの個体2匹。場所は海遊館7階 特設水槽。ダイオウグソクムシとともに、オオグソクムシも展示している。また、ダイオウグソクムシがエサを食べている動画、生態解説のパネルなども公開中。
ダイオウグソクムシは深海に生息しているため、極めて光に敏感であるという。そのため同館では、フラッシュ撮影を断っているとのこと。