日本通信とVAIOは12日、VAIOスマートフォンとして告知してきた「VAIO Phone」を発表した。出荷開始は20日。

「VAIO Phone」は、ビジネス利用を視野にいれたシンプルな5型HD解像度のスマートフォン。本体表裏にはガラス素材で透明感をもたせ、側面は握りやすさを意識したマット仕上げとなっている。VAIOがデザインを監修し、製造や販売は日本通信が担う。

端末価格は税別(以下同)48,000円に、初期費用の3,000円が別途必要となる。支払いは24回払いと一括購入の2種類を用意。通信機能は4G/LTE(2,000MHz/1,800MHz/800MHz)、3G(2,100MHz/800MHz)に対応し、加えて、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0を搭載する。

VAIO Phoneの概要は速報記事に譲り、本稿では、両社が行った発表会で展示された「VAIO Phone」のハンズオンを写真で紹介しよう。

12日にお披露目されたVAIO Phone。VAIOロゴ入りのケースは従来より発表されていたが、端末の公開は初

VAIO Phone縦画面

VAIO Phone横画面

背面はガラス製。Xperiaを思わせる透明感ある作り

右側面には音量ボタン、電源ボタン

本体サイズは141.5×71×7.9mmで、重量は約130g。非常に軽い

左側面にmicroSDカードスロット、SIMスロットを装備。対応SIMはmicroSIM。端末はSIMロックフリーで、他社製のSIMカードも利用可能。ただし購入パッケージにはSIMが付属し、製品単体では販売しない

iPhone 6(6.9mm厚)とVAIO Phone(7.9mm厚)を並べてみる。わずかにiPhoneの方が薄い

microSIMスロットはmicroSDカードスロットとまとめられている。ピンを挿してSIMスロットを引き出す仕様のようだ

インタフェースはmicroUSB

OSはAndroid 5.0(Lollipop)。大きなカスタマイズはされていない印象

端末情報とストレージ情報。スペックシートのCPU情報は「1.2GHz クアッドコア」となっており、展示端末ではQualcomm製のMSM8916チップセットが採用されていた。MSM8916はQualcomm製のスマートフォン向け4コアSoC「Snapdragon 410」のもの。内蔵メモリは2GB、ストレージは16GB

表計算アプリもぬるぬる動く

通信速度はだいたい下り25Mbps、上り18~20Mbps程度を確認。(発表会場となる東京・丸の内で測定)

バッテリ容量は2,500mAh。展示端末では残87%で残り1日3時間と表示されていた(自動輝度調整オン)。仕様上は最大連続通話時間が約800分、最大連続待受時間が約500時間となる

カメラは背面13Mピクセル/前面5Mピクセル。記録サイズや保存先、ISO感度、露出などが調節できる

日本通信とVAIOは、12日都内で発表会を開催した。固い握手を交わす日本通信の三田聖二代表取締役社長(左)とVAIOの関取高行代表取締役社長(右)。スマートフォン市場で主流となる、キャリアによる端末・販売・インフラの垂直統合モデルに対抗し、各社が協力することでより安価・手軽に通信を行える端末を販売するというビジョンが掲げられた