3月6日、東京都内のカシオ本社にて、同社の2015春夏・時計新製品発表会が行われた。テーマは「Global Time Sync さぁ、地球精度へ」。2014年秋冬の発表会ではその主役とも言えた「OCEANUS」と「EDIFICE」だが、意外なことに、今回はGPSやBluetoothによるスマートフォン連携で時刻合わせを行う新製品は特になし。
これは、嵐の前の静けさだろうか。とはいえ、ワールドタイム機能を強調したモデルは、既発売のものも含めて充実していた。「G-SHOCK」「PRO TREK」編に続き、「OCEANUS」「EDIFICE」編をお届けしよう。(掲載した写真はすべて、クリックで拡大表示。掲載価格はすべて税別)
■ カシオ 2015年春夏・時計新製品発表会 | |
「G-SHOCK」「PRO TREK」編 - 高機能モデルの裾野を広げる新シリーズ登場 | |
「BABY-G」「SHEEN」「PHYS」編 - レディースウオッチにもGlobalモチーフ! |
OCEANUSのプレミアムライン「Manta」にリミテッドエディション
「Elegance & Technology」というOCEANUSのコンセプトを体現するプレミアムライン「Manta」(マンタ)。その最新モデル「OCW-S3000」をベースに、ブルーセラミックのベゼルとレッドの秒針、ホワイトの時分針によるトリコロールが印象的な、リミテッドエディション「OCW-S3001E- 1AJF」が登場。特にブルーセラミックのベゼルは宝石を思わせる艶やかさで、OCEANUSのイメージを大きく変えている。5月発売で、価格は19万円。世界限定500本となる。
Manta OCW-S3000のDNAを受け継ぐモデルがClassic Lineから登場!
一方、OCEANUSのClassic Lineからも注目の新アイテム「OCW-T2600」が登場。Manta OCW-S3000に似たフェイスだが、それもそのはず、なんとManta OCW-S3000のモジュールを使用しているのだ。OCW-S3000との主な違いは、風防がデュアルカーブサファイアガラスでないことと、メタルバンドが別体パーツを組み込んだラグジュアリータイプではないこと。いや、その差が大きいのだ、と言えなくもないが、Mantaライクなフェイスと6モーターの心臓が(OCW-S3000の)3分の2以下の価格で手に入ると思えば、十分アリな選択肢だ。
時分針のデザインも異なるが、人によっては、細めでシャープな印象のOCW-T2600の針を好むかもしれない。しかも、実はOCW-S3000より1mm以上薄い。これはドレスウオッチとして非常に魅力的だ。また、バンドはスライドアジャスト機構付きワンプッシュ三折れ式中留を採用。工具を利用せずに3段階(最大約5mm)まで調整できる。ブラックダイヤルの「OCW-T2600-1AJF」とホワイトダイヤルの「OCW-T2600-2AJF」が用意され、価格はどちらも10万円。発売は7月。
国内モデルでは珍しいコンビネーションのEDIFICE「ERA-500」登場!
EDIFICEのニューカマーは、アナログ・デジタルコンビネーションモデルの「ERA-500」だ。そのデザインラインは、Bluetoothでスマホと連携し、ワールドタイムを自在に設定できる「EQB-500」の流れを汲んでいる。ERA-500もまた、ワールドタイムを強く意識した設計だ。
9時位置の12時間計インダイヤルとメインダイヤルを使い、常にホームタイムとローカルタイム(現地時間)を同時に表示可能。もちろん、ボタンひとつで表示を入れ替えられる。ワールドタイム設定時の48都市名は液晶窓に表示されるので都市コードリングが不要になり、すっきりとした視認性が高いデザインとなっている。温度計機能付き。
6月発売で、2モデル展開。シルバーベゼルの「ERA-500D-1AJF」が2万9,000円、ブラックIPベゼルの「ERA-500DB-1AJF」が3万2,000円。