AKB48グループは東日本大震災から4年を迎えた11日、東北3県の6カ所で被災地訪問と公演を実施、全国4カ所の各劇場でも復興支援の特別公演を行った。
これは、震災の後からAKB48グループが展開している"「誰かのために」プロジェクト"の一環で行ったもの。これまで募金活動や、2011年5月から今年2月まで計46回にわたる被災地訪問など、復興支援活動を継続的に実施してきた。
今回、6カ所の被災地にそれぞれに8名、計48名のメンバーが訪問。チーム8から東北6県の代表メンバーである横山結依(秋田)、佐藤七海(岩手)、谷川聖(秋田)、佐藤朱(宮城)、舞木香純(福島)、早坂つむぎ(山形)もそれぞれ参加して、震災が発生した14時46分にはそれぞれの場所で黙とうと献花を行い、犠牲者に哀悼の意を表した。
訪問時には緊張の面持ちだったメンバー。楽曲のパフォーマンスだけでなく、じゃんけん大会やハイタッチなどで自然と笑みがこぼれるようになり、被災地の人たちとの交流を楽しんだ。岩手県釜石市を訪問したAKB48グループ総監督の高橋みなみは「時は必ず前に進みます。私は2年前の3月11日にも釜石に伺わせていただきましたが、今回伺って前に進んでいるんだなと実感しました」と、復興が進んでいることを確認した様子。岩手県宮古市を訪問した横山結依は「被災地訪問を通して逆に私たちが元気をもらっています」、宮城県石巻市を訪問した指原莉乃は「皆さんの熱気がととにかくすごくて、汗が出るくらい暑くなってしまいました!」と、被災地の元気・熱気を実感。同じく石巻を訪問した島崎遥香も「石巻に来たのが2回目だったので、また皆さんに会えてすごくうれしかったし楽しかったです!『恋するフォーチュンクッキー』は、こんなにみんなが踊ってくれるんだ! と感動しました」と興奮していた。
一方、東京・秋葉原、名古屋・栄、大阪・難波、福岡・博多の全国4カ所の48劇場では「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2015~」と題して特別公演を実施した。公演のスタートは各劇場と被災地を中継でつなぎ、震災復興応援ソング「掌が語ること」を、243名のメンバー全員で合唱。その後は各劇場それぞれの楽曲でパフォーマンスを行ったが、ラスト曲は全ての劇場が「誰かのために」で締めくくった。この模様は、動画配信サービス「LIVE! ON DEMAND(ライブ オン デマンド)」で、4月10日(金)22時59分まで無料配信されている。
なお、この日の特別公演チケット料金(2000円)、チャリティーTシャツ(1000円)の収益と、各劇場に設置した募金箱に集まった義援金は、日本赤十字社に全額寄付される。
(C)AKS