TBSチャンネル×スカパー!のオリジナルドラマ『ジゴロinシェアハウス』が3月に放送される。主人公の神路吾郎は、肉体と精神を奉仕することで金銭を得るジゴロを生業としているが、相手は事情を抱えたワケあり女ばかり――というストーリーで、第1話「ブラック妊活の女」(13日21:00~)をBSスカパー!で、第2話「男を飼う女」(22日23:00~)以降をTBSチャンネル1で放送する。

愛妻に逃げられ、7歳の長男を男手一つで育てる吾郎を演じるのは、実生活でもシングルファザーの経験を持つ俳優・大沢樹生。また、80年代をテーマとした本作では、ちはる、仁藤優子、伊藤つかさら女優陣が男を惑わす大人の女性を熱演している。そこで、ジゴロとして一生懸命に生きる吾郎を演じた大沢に、撮影の様子やシングルファザー役への想いを聞いた。

大沢樹生
1969年4月20日生まれ。東京都出身

――オファー時の心境と吾郎を演じた感想をお聞かせください。

ジゴロという職業は未知の世界なので妄想だけで演じました。それより、これまでにあまりオファーが無かった子持ちの役に食いつきましたね。素は普通の父親なので、吾郎の役を演じることに関してはナチュラルに臨めました。世間的には父親役のイメージがないと思うので、この作品で良い意味で裏切りたい

――個性豊かなキャラクターたちが住むシェアハウスでの撮影はいかがでしたか?

住人たちがすごく楽しくて、あんなシェアハウスあったら住んでみたい。コメディタッチだけど、賢太との親子愛、シェアハウスでの家族愛がベースに描かれていて、笑いあり、エロさあり、涙ありのドラマに仕上がったと思います

――本作のテーマは80年代。シェアハウスの大家・ダイアナ役の前田耕陽さんをはじめ、当時のアイドルたちが集まりましたね。

(前田耕陽さんとは)久しぶりに会いましたが、オネエ役が非常にマッチしてました。美味しい役ですよね(笑)。今どきの方とお仕事するよりは気が楽。なんか落ち着くので、リラックスして撮影できました

――音楽家の新垣隆氏も本作で俳優デビューを果たしていますが、印象はいかがでしたか?

すごく緊張されていましたけど、しっかりとこなされていました。上手い下手ではなく、特別出演ですよね。正月の特番で初めて会ったけど、非常に謙虚で真面目な良い方です

――では、ジゴロとして、様々な女性を相手にしたベッドシーンはいかがでしたか?

まとめて撮ったので、1日8人の女性を相手にしました。普段決して言わないようなセリフもありましたね。70歳近くの方の足にキスしたり、非常に重たい方をお姫様抱っこしたり、役を通して色んな事を経験させてもらいました。朝から夜中まで1日中、ラブホテルにいたのですごく疲れました……

――撮影前には、台本を読んで涙したと聞きました。

賢太が遠足に食パンを1枚持っていくところで、泣きました。親は子どもを寂しがらせたくないことをすごく気にするので……。親という鎧を脱ぎ捨てて自分をさらけ出して、賢太に母親のことを打ち明けるシーンにも、ウルッときましたね。子どもと向き合うという部分は、ケースは違えど私もそうでしたから、共感できる部分は多々ありました

――実生活でシングルファザーを経験後、現在、1歳11ヶ月の娘さんを育てている大沢さんはどんな父親ですか?

なまじっか、息子をある程度まで育て上げちゃってるじゃないですか。だから、その気合いの入れ方が、なまじっかの方とは違うんですけど……。本当に可愛いっすよ~ヤバい!孫感覚で、おじいちゃんが入ってます。無条件に溺愛ですね。根本がちゃんとした人格者に育ってくれれば良いなと思っています