あの日から4年

2011年3月11日からすでに4年。世界に大きな衝撃と影響を与えた東日本大震災に対して、中国版のツイッターでも多くの人が東日本大震災に言及し、弔意を表していた。ニュースでも被災地の現状を取り上げるものが見られる。中国でもまだ、日本で起きた大きな災害のことは風化していないようだ。

「人間は小さいが強い」

ウェイボーには被災者の人々への哀悼、そして震災復興への応援の声があふれている。「あの時の情景が今でも目に浮かぶ。大自然の驚異の前に、人間はこんなにも小さいということを知ったけど、強いということも知った」と語る人がいる。彼は映像で日本の状況を見たのかもしれないし、あるいは日本にいたのかもしれない。

震災の後、日本から帰国した中国人も多い。「どの国であろうと災害は人々の望まないものだ。国や人種を問わず哀悼を表したい」と言う人も。実際、ウェイボーでは日本に対して好意的ではないつぶやきも少なくない。それでも、被災地で亡くなった人々に対して哀悼の意を表している。

中国国内の災害教育を嘆く

4年前を思い起こし、「あの時は塩が手に入らなくて大変だった」とつぶやく人もいる。中国では福島第一原子力発電所の被災によって海が汚染され、今後は安全な塩が手に入らなくなるというデマが流れ、多くの人が塩を買いに走るという一幕があった。そうしたことも含め、もっとこの災害から学ばねばならないという声も多い。

地震は日本だけのことではない。2008年に四川大地震が起きているように、中国でも決して大きな地震がないわけではない。しかし、「中国では学校で災害に対する教育はほとんどされていない」とある母親は嘆く。あれから4年、日本でも中国でも、多くの人が東日本大震災に想いをはせている。 

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