ワコールはこのほど、ブラジャーの着用実態に関する調査結果を発表した。同調査は2月9日、関東・中部・近畿に住む20~40代の女性109名を対象に、店頭での試着体験キャンペーンにて同社のビューティーアドバイザーが調査したもの。
「ブラジャーが体に合っていましたか?」(調査時ブラジャー着用者対象) |
ブラジャー(カップ付きキャミソール、ノンワイヤーブラは除く)を着用していた女性のうち、自分の体に合ったブラジャーを着用していた人は9.4%にとどまった。
「ブラジャーのサイズは合っていましたか?」(調査時ブラジャー着用者対象) |
「ブラジャーが体に合っていない要因」(調査時ブラジャー着用者でサイズが合っていた人対象) |
また、「ブラジャーのサイズが合っていたか」については、サイズが合っていた人は46.9%を占めた。ただし、その中で「体に合っていないブラジャーをつけていた」人は73.3%ということが判明。体に合っていない要因として、「バストが正円(バストの輪郭とワイヤーが一致し、バストを正面から見たとき、正円を描いている状態)を描いていない」(45.5%)、「カップの上辺がパカパカ浮いている」(36.4%)、「ストラップが落ちてくる」(30.3%)などが多く見られた。
「ブラジャーのつけ方が合っていましたか?」(調査時ブラジャー着用者対象) |
同社によると、ブラジャーを正しいつけ方で着用しているかの基準として、「正しいつけ位置になっている(ワイヤーがバストの輪郭に合っている)」「バックが床と平行になっている」「ストラップの長さが適切である」の3つのポイントがあるという。この3つの中で1つでも当てはまらない項目がある人を「ブラジャーのつけ方が間違っている人」とすると、85.4%の女性が該当。中でも「ストラップの長さが適切でない」(75.0%)が最多で、次いで「正しいつけ位置になっていない」(49.0%)が続いた。
「ブラジャーを試着した購入しましたか?」(調査時ブラジャー着用者対象) |
そこで、調査時に着用していたブラジャーについて「試着して購入したか」を聞いたところ、41.7%の人が試着をせずに購入していることがわかった。
今回の着用実態調査の対象者には、ビューティーアドバイザーによるコンサルティングを受けた後で事後アンケートを実施。その結果、回答者47名のうち「今後、店頭で採寸・試着をして購入したい」と回答した人は95.7%にのぼった。
感想には、「同じカップサイズにもタイプがいろいろあって、自分の胸に合う・合わないは試着しないとわからないということが本当にわかりました」「自分がつけているものよりもカップサイズがアップしてうれしかったです。バストも丸く大きくなり、上半身が細く見えたことにびっくりしています」など、好意的な声が寄せられた。
ブラジャーの正しいつけ方は?
なおブラジャーの正しいつけ方について、同社は次のように解説している。
1.体を前に倒し、ワイヤーとバストの輪郭を合わせて、その姿勢のままホックをとめる。
2.前かがみのままストラップのつけ根を少し浮かせ、バスト全体を手で包む。脇からしっかり中央に寄せてカップにおさめ、整える。
3.体を起こしてストラップの長さを調整。人さし指が入るくらいの長さが目安となる。
「この方法で着用しても、きれいに着用できない場合は、サイズが合っていない、または体に合っていない可能性があります」と同社。