上野動物園の両生爬虫類館では3月3日より、「アイゾメヤドクガエル(コバルトヤドクガエル型)」の展示を再開した。

毒々しくも美しい「アイゾメヤドクガエル」の展示を再開 ※画像提供:公益財団法人動物園協会

濃淡のある青地に水玉模様の「アイゾメヤドクガエル」が再登場

このカエルは、今年の2月1日まで開催していた特設展示「両生爬虫類鑑 まもる」で展示していたが、特設展示終了にともない、常設展示に切り替えたもの。

「アイゾメヤドクガエル」は南米の熱帯雨林に生息。ヤドクガエル類の一部は皮膚から強い毒を分泌するが、この毒を原住民が吹き矢に塗って狩りに使っていたことから「ヤドクガエル」(矢毒蛙)の名がついたと言われている。またヤドクガエル類は、多くが赤や青、黄色などの鮮やかな体色をしている。この目立つ体色は、自分が毒をもっていることを敵に対してアピールする「警告色」であると考えられているという。

濃淡のある青地に水玉模様の外見は、毒々しいが美しく、小さいけれどもその存在感は大きく感じられる。また、多くのカエルが夜活動し、昼間はじっとしているが、「アイゾメヤドクガエル」は警告色が有効に働く日中に主に活動している。

同園両生は虫類館飼育展示係 船藤史氏は「展示場の茂みの中で動く、その美しい姿を観察してみてください」とコメントしている。同園の所在地は、東京都台東区上野公園9-83。