資生堂はこのほど、「男女のスカルプケアに関する実態調査」の結果を発表した。同調査は1月9~13日、全国の20~30代の男女3,400名を対象にインターネット上で実施したもの。
まず女性を対象に、男性のスカルプケアについての意識調査を行った。「これまでに男性から、その人自身の頭髪の悩みや心配事を話されたり、相談されたりすることはあったか」との質問に対し、43.2%の女性が「ある」と回答。また、「男性が女性に相談すること」については、79.2%が肯定的ということがわかった。
「あなたは、身近な男性が、頭髪の状態に関係なく、将来のために日頃から頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)を行っていることに対してどのように思いますか」 |
「あなたの夫やパートナー、恋人が、きちんと頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)を行うことについて、どのように思いますか」 |
さらに、「身近な男性が、将来のために日頃から頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)を行っていること」を94.6%の女性が「すごく良いことだと思う」「良いことだと思う」と回答。「夫やパートナー、恋人がきちんと頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)を行うこと」についても、90.6%が「積極的に応援したいと思う」「見守ってあげたいと思う」と支持した。
続いて、スカルプ不安層(現在の加齢に関するからだの悩み・心配事として「薄毛・ボリュームが少ない」および「抜け毛が多い」もしくはその両方と回答した男性)にいくつか質問をした。まず、「今までに自分の頭髪の悩みや心配事を人に話したり、相談したりしたことがあるか」を聞いたところ、「話したり、相談したことがある」人は22.8%。さらに、そのうちの69.3%が「その結果、コミュニケーションが円滑になった」と答えている。
次に「頭髪や頭皮の悩みが気になりだした年齢は何歳か」との質問をしたところ、「20歳」(11.1%)および「30歳」(12.3%)という節目の年を回答した人が多かった。また、「頭髪や頭皮の悩みのための具体的なケアが必要だと感じた年齢」と「具体的なケアを始めた年齢」についても、「30歳」と回答した人が最も多く、それぞれ13.0%、12.1%を占めている。
そこで「日頃、頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)を意識したり、行ったりしているか」を聞くと、スカルプ不安層の男性のうち「意識している」と回答した人は87.4%にのぼった。しかし、そのうち「ケアした方がいいとは思うが、頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)はしていない」という人が約6割を占め、実際にスカルプケアをしている人は29.6%にとどまった。
続いて、「ケアした方がいいとは思うが、頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)はしていない」と答えた男性に「まだケアを始めていない理由」を尋ねた。その結果、50.5%が「具体的にどのような商品を使えば良いのかわからないから」と回答。次いで、「ケア用品の価格が高いから」(39.5%)、「まだ深刻な悩みではないから」(32.9%)があがっている。
最後に、「頭髪や頭皮のケア(スカルプケア)をしている友人や知人が、どのように取り組んでいるか興味があるか」を聞くと、「とても興味がある」「何となく興味がある」と回答した人は40.4%を占めた。また、そのような友人や知人が「どのような商品、メーカー、ブランドを使っているか」についても38.7%が「とても興味がある」「何となく興味がある」と回答。自分がどの商品を使ってよいかわからないために、身近な人が行っているスカルプケア方法や商品について関心を持っていることがうかがえた。