ようやく春めいてきて、各自治体での認可保育園選考結果の発表も落ち着いてきた時期。ママ達の心がザワつく時期でもありますよね。もし選考に落ちたとしても、職場復帰のためには何とか保活を頑張りたいところ。そんなママ達を応援する、「大丈夫! 」のメッセージをお届けします。

みんなちゃんと、あなたに期待してくれている!

保活を頑張ったものの認可保育園から不承諾通知……というのは今の時代、悲しいかなよくある話となっている

認可園に入れなかった場合、皆さん一様に深刻な表情で相談に来られることが多いのですが、そんな時はまず「これはあなたの評価結果じゃない。自分を責めず、落ち着いて対処しましょう」とお伝えしています。

復帰するために保育園探しを始めて、あれこれ悩んだり凹んだりした挙句に「不承諾通知」という結果に直面すると、自分が社会から取り残されてしまうような、誰からも求められていないような、そんな複雑な気持ちになるかもしれません。これは保活を頑張ったからこその心理状況かも知れません。

でも、あなたの職場も家族も、変わらずあなたの復帰を望んで期待しているはず。だからこそ、落ち込むよりも次のアクションへと切り替えましょう!

認可外保育園という選択肢

認可外保育園の多くは、認可園の諾否発表後に入園者の選考をします。認可園の選考に落ちたことが分かったら、すぐに申し込み済の認可外園に電話をして、「認可園の選考にもれたので空きが出たら連絡をください」と伝えましょう。もしまだ認可外園に申し込みをしていなければ、いますぐにでも申し込み手続きを。

認可外園は先着順で入園者を決める所が多いので、今からだと可能性が高いとは言えませんが(ここはあえて正直にお伝えしています)、仮に4月入園が無理でも夏頃までは比較的空きが出やすいので、まずはアクションを!

思いがけず「頼れる見方」と出会えるかも!?

確かに、認可園に比べて敷地が狭かったり園庭がなかったりと、認可外園にはデメリットもあります。しかし、中には特色のあるプログラムや柔軟な対応で人気を集める園もたくさんあり、これらは認可外園ならではのメリットと言えます。

例えば、保育時間中に音楽やスポーツの本格的なレッスンが受けられる認可外園なら、共働きだとなかなかかなわない習い事にも気軽にチャレンジさせてあげられます。それゆえ、認可園を辞退して認可外園を選ぶ人も珍しくありません。そんな風に、わが子を想う親心に伴走してくれる頼れる見方が見つかれば、きっと子育てもやりやすくなるはずです。

認可園という選択肢を取り払うことで気づく「大切なこと」

想定していた認可園に入れなかったことで、改めて家族と相談する必要が出てきます。仕事に対する考え方や、子育てにおいて大事にしたい事を話し合う中で、「わが家の大切なこと」に気づく良いチャンスでもあります。

例えば、「園庭はないけど子どもの自立を尊重しているA園にしよう」といった風に、譲れるポイント・譲れないポイントが定まることで、より納得して今後の両立生活をスタートすることができるはずです。すんなり認可園に入れていたら、無思考のままスルーしていたかもしれない重要な気づきが得られるのではないでしょうか。

※画像は本文と関係ありません。

著者プロフィール

株式会社ここるく 代表取締役 山下真実
わが子を大切するために、ママが自分自身を大切にする子育てスタイルを提案し、人気のレストランが託児付きで楽しめるサービス「ここるく」を起業。保活の情報、子育てと仕事の両立アドバイスなど「実践的で分かりやすい」と雑誌等でも監修多数。
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