人猫語翻訳機の利用イメージ。自分の声をスマホに入力すると猫語に変換され、それをペットの猫に聞かせられる

SNSや動画共有サイトに飼っている猫を掲載し、その“可愛らしさ”を他人と共有する人は以前からみられたが、最近はその傾向が強まっているように感じられる。また、猫用全自動トイレや猫用高級ベッドなど、猫関連の市場も活況。さらに、昨年には「人猫語翻訳機」というアプリがリリースされ、大きな話題となったのは記憶に新しい。猫が存在感を強めている背景は何か……マイナビニュースでアンケート調査を行った。

存在感は家族以上!? 猫に対する出費もいとわない傾向

アンケートに答えてくれたのは115人。いずれも、現在猫を飼っている、もしくは飼った経験のある方々だ。最初の質問は「自分の家族よりも猫と一緒にいる時間を優先したことがある、またはしたいと思ったことがありますか?」というもの。これに対し「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた人は68人、59.2%が“猫との時間”を優先するという結果となった。家族と同等、もしくはそれ以上の存在感を猫が有していることになる。

自分の家族よりも猫と一緒にいる時間を優先したことがある、またはしたいと思ったことがありますか?

続いて「猫は自分にとってどのような存在ですか?」という質問を出してみたところ、「子供」「パートナー」「友だち」「ソウルメイト」の合計数が64人、55.6%となった。「ペット」と答えた人は39.1%だったが、それ以外の人にとって猫は“ペット以上の存在”と目に映っているようだ。最近ではペットとともに結婚式を挙げることが話題になるなど、ペットを家族として扱う飼い主が増えている証拠だろう。猫の存在感が強まっている背景は、飼い主の猫に対する意識が“ペット→それ以上”に変化していることにありそうだ。

猫は自分にとってどんな存在ですか?

冒頭で挙げたとおり、猫用全自動トイレや猫用高級ベッド、高級キャットタワーなど、高価な猫関連製品が好調なのも、飼い主の意識の変化の表れだろう。そこで「猫にプレゼントをしたことがある」と答えてくれた32人に、「猫と楽しむためにプレゼントや衣装などに使ったお金はいくらぐらいですか」という質問をした。結果、「10,001~30,000円」と高価なプレゼントを贈った強者がごく少数いるが、多くは「~1,000円」「1,001~5,000円」に集中した。額から察すると、猫用のおもちゃなどがおそらくプレゼントの主流なのだろう。

猫と楽しむためにプレゼントや衣装などに使ったお金はいくらぐらいですか

一方「猫がおいしく食べてくれれば、キャットフードの値段は気になりませんか?」の設問では「あてはまる」「ややあてはまる」が64人、55.7%と半数以上を占めた。高価なキャットフードをプレゼントにするだけでなく、普段の食事から猫においしいものを食べてもらいたいと考えている飼い主が多いことがわかる。

猫がおいしく食べてくれれば、キャットフードの値段は気になりませんか?

最後に「猫によろこんでもらうために、自分で猫用に手作り料理を作ったり、市販のキャットフードにアレンジを加えたりしたことがありますか?」の設問では、約3人に1人が「はい」と答えた。さらに「いいえ」と答えた80人に「猫のために料理を手作りしたり、市販のキャットフードに手を加えたりなどして、猫をよろこばせたいと思いますか?」の質問では、半数を上回る42人が「思う」「やや思う」と答えた。多くの飼い主が、キャットフードの価格が気にならなかったり、手作りしてあげたかったりと、猫の食事に対しお金と手間を惜しまないという傾向にあるようだ。

猫によろこんでもらうために、自分で猫用に手作り料理を作ったり、市販のキャットフードにアレンジを加えたりしたことがありますか?

猫のために手作りごはんを作ったり、市販のキャットフードに手を加えたりなどして、猫をよろこばせたいと思いますか?