東芝は9日、2,048段階の筆圧検知に対応した12.5型の着脱式2-in-1 PC「dynabook R82」を発表した。特殊フィルムで紙に書く摩擦感を再現し、"紙に書くような書き心地"をうたう。

発売は3月13日より順次。価格はオープン。税別の店頭予想価格は、デジタイザーペン付きの上位モデルが180,000円台半ば。デジタイザーペンを省いた下位モデルが150,000円台半ば。

dynabook R82

キーボードドックと液晶部が着脱できる、12.5型ディスプレイの2-in-1 PC。キーボードドックを着けた状態のまま通常ノートPCとして使用できるほか、液晶部のみをタブレットとして使う「タブレットスタイル」、液晶を外側に向けてキーボードドックに装着する「スタンドスタイル」、キーボードドックに装着しながら液晶を倒してタブレット形状で使う「拡張タブレットスタイル」などの活用が可能。

キーボードドックと液晶部分が着脱できるほか、キーボードと接続しながら液晶面を表に向けてタブレット状態での使用も可能

プロセッサにはCore M-5Y31(900MHz)を採用する。上位モデルではワコムのファームウェアを採用し、付属の電磁誘導式ペンで2,048段階の筆圧検知にも対応する。また、特殊フィルムをディスプレイ面に貼り付けることで、紙に書く際の抵抗感も再現した。液晶解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。

基板は片面に高サイズの部品を集積することで、前モデル「dynabook V714」と比べ薄型化。また、本体底面は、熱を加えると液体に変化する相変化材の熱拡散シートを採用するなどして、ファンレスでの駆動を実現した。

デタッチャブルではなく、通常のノートPCのように見える外観。キーボードは87キーで輝度調節できるバックライトを搭載。キーピッチは19mm、キーストロークは1.5mm。キートップの中央に約0.2mmの凹みを設けるなど、打鍵感も改善した

このほかの主な仕様は、ストレージが上位モデル「dynabook R82/PGP」で256GB SSD、下位モデル「dynabook R82/PGQ」で128GB SSD。メモリは4GB、カメラは背面500万画素/前面200万画素、OSはWindows 8.1 Update 64bitなどとなる。

キーボードドックの主なインタフェースはUSB 3.0×2、ミニD-Sub×1、HDMI×1。これに加え、本体部にはmicroUSB、microHDMI、microSDカードスロットなどを搭載する。通信機能は10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN×1、Bluetooth 4.0、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN。

上位モデル「dynabook R82/PGP」の本体サイズと重量は、キーボードドック接続時がW309×D215.2×H21mmと約1.43kg。タブレットのみがW309×D199.9×H8.8mmと約730g。下位モデル「dynabook R82/PGQ」では本体サイズは同等で、重量はキーボードドック接続時が約1.399kg、タブレットのみで約699g。バッテリ駆動時間は共通で約10時間(JEITA 2.0測定法)。

上位モデルには、デジタイザーペンとリザーブペンが付属。また、両機種共通で、Microsoft Office Home and Business Premium プラス Office 365サービスが付属する。

前面

背面

右側面

左側面

デジタイザーペン