「スパ&ウエルネスウィーク2015」公式サイト

全国にある約100のスパ施設が参加する「スパ&ウエルネスウィーク2015」が現在開催中だ。3月15日までの期間中、参加施設において特別メニューが体験できる。

今年で2回目となるこのイベントは、"スパのある暮らしで、もっと美しく健やかに"をテーマに、5,000円、1万円、1万5,000円の価格で用意された特別メニューを体験できるというもの。ハイアットリージェンシー東京、ザ・リッツ・カールトン沖縄などのラグジュアリーホテル内にある店舗から、リゾート施設、温泉旅館に加え、温浴スパ、デイスパ、ビューティサロンなど、今年は全国の約100施設が参加している。日ごろから興味がありながらも敷居が高いと感じるようなラグジュアリースパや気になる施設をリーズナブルな価格で複数体験でき、お気に入りを見つける絶好の機会だ。

スパを体験するには、公式サイトや街頭、ウェブ上で入手できる公式ガイド「スパ&ウエルネスウィークガイド」で、参加施設とメニューを確認。あとは利用したい施設に電話、またはメールなどで直接予約を取るだけだ。そこで今回は、参加施設の中から実際に体験してみた2軒のスパをレポートする。

タイムズ24展開のスパ

まず1軒目は、東京・池袋にあるスパ施設「Times SPA RESTA」。"都心の大人のスパ施設"と銘打つとおり、サンシャインシティの目の前という都心のど真ん中の立地。運営しているのはなんとあの全国に駐車場事業を展開するタイムズ24。同じビル内の3階から9階は「タイムズステーション池袋」で257台の駐車場を完備する。10階から最上階の12階までがスパ施設となっており、「タイムズクラブ」会員料金設定があったり、利用者は当日に限り入庫後24時間以内の駐車料金が1,000円になるなどの特典がある。営業時間も11時30分~翌9時までとなっており、ホテル代わりに利用する客も多いとのことだ。

東京・池袋のサンシャインシティの目の前にあるスパ施設「Times SPA RESTA」。12階建てのビルの10~12階が当施設で、11階がロビー。ジャグジーなども充実したスパ。ガラス張りの造りで室内設備も採光たっぷり

スパ施設にチェックインすると館内着やタオルが手渡される。精算はリストバンド型のICキー方式で、館内はキャッシュレスで利用可。男性用フロアは11階にあり、12階は女性専用フロア。10階にはレストランとリラックスラウンジ、ボディケアルームなどがあり、レストランやボディケア施設は入館しなくても単独での利用が可能だ。

フェイシャルトリートメントのイメージ。エスティシャンのゴッドハンドで、次々と日頃の疲れがほぐされていくのには圧巻。顔のコリをほぐしてもらい、施術後は2まわりほど小顔に

スパ&ウエルネスウィークでは、同施設内の2つのボディケア&トリートメントルームでそれぞれ1つの特別メニューを用意しているが、今回は「PHYTOMER(フィトメール)」の「モイスチャータラソフェイシャル(80分)」(1万円)を選択。通常60分1万3,000円~のフェイシャルメニューに、20分ほどの背中・ヘッドトリートメントをプラスした内容を1万円で体験できる大変お得な内容だ。

ちなみにPHYTOMERはフランス・ブルターニュ地方のコスメブランド。PHYTOMERはこのタラソテラピー発祥の地で誕生したタラソテラピーの考え方に基づいた有名ブランドの1つでもある。タラソテラピーとは海洋療法の意味で、海水や海藻、海泥などの海の資源を活用し、身体を内側から活性化させ、免疫機能など身体が持つ本来の機能を高めるというもの。そして、本施設はそのPHYTOMERの名を冠した国内初のトリートメントサロンでもある。

施術前にまずはセラピストがカウンセリングを実施。最近疲れを感じる部分や身体の不調などをていねいにヒアリングして、顧客に合ったメニューを提案してくれる。今回の体験での筆者のお悩みは季節柄、肌の乾燥と老化、そして首・肩の凝り。

首、肩、背中を中心にタラソのトリートメントオイルを使いながらしっかりと揉み解しを行い、フェイシャルメニューでは、クレンジングやピーリング。肌の角栓に詰まった皮脂や古い角質を除去した後、スチームを当てながらデトックスパックや肌の状態に合わせたパックを施してくれる。また、フェイシャルメニューと言いながら、首やデコルト部分のケアも行ってくれ、年齢が出やすい部分でありながら、ふだんセルフケアを怠りがちな箇所なので、うれしい。

施術後は肌の潤いが回復したことと、顔全体も丹念にマッサージしてもらった成果か引き締め効果を感じた。顎から頬にかけてが特にキュッとなった印象だ。

アーユルヴェーダのフェイシャルを

東京・北青山にある「SUNDARI Lifestyle Store」。1階は化粧品やボディケアグッズを販売するショップにもなっている

2軒目に体験したのは、東京・外苑前にある「SUNDARI Lifestyle Store」。ここではイベントメニューとして「スンダリパフォーマンスフェイシャル(60分)」(1万円)を用意している。インドのアーユルヴェーダの原理に基き、スーパーモデルのクリスティー・ターリントンがプロデュースしたオーガニック原料使用のトリートメント製品を用いたエイジングトリートメントで、通常60分1万3,000円で提供している「肌対応別アーユルヴェーダフェイシャル」メニューとほぼ同じ内容だ。

入店すると、酵素ドリンクとハーブティーの2種類のウェルカムドリンクとともにまずはカウンセリングから。チェックシートに直感で答えていき、「ドーシャ」と呼ばれるアーユルヴェーダの考えに基づく、生命エネルギーの3つのタイプを判定する。その結果、筆者は「ヴァータ」体質との判定。風のエネルギーとされるこの体質は、軽・冷・乾・粗・動といった性質を持つのが特徴とのこと。身体の状態としては、タラソテラピー同様、ここでもやはり"乾燥"を指摘され、またも保湿を中心としたケアを施してもらうことに。

ユニークなのはドーシャのタイプ別に部屋がそれぞれ用意されてること。ヴァータの筆者は落ち着いたブラウンを基調とした内装に、スカイブルーやペパーミントブルーの風や空をイメージさせるファブリックがアクセントになった部屋だった。

カウンセリングシートの一例。「ドーシャ」と呼ばれるアーユルヴェーダの考えに基づき、タイプを判定する。各項目に直感で答えていくだけだ。フェイシャルトリートメントのイメージ。深呼吸の儀式のようなものから始まり、五感に働きかけ、内側と外側の両面から癒しとデトックスされていく感覚だった

フェイシャルメニューと思っていたものの、まずはバスローブに着替えて、フットバスから。スタッフが丁寧にスクラブでケアしてくれる。その後、ベッドに移って、「マルマタッチ」と呼ばれるヨガの考えをもとにした指先でそっとなでるようなマッサージ。これは、他にはない感じでかなり特別だ。

もう1つ特徴的だったのが、施術が進むほどに呼吸が深くなっていくのを感じること。美容というよりも、ヒーリングの要素が強く、リラックスすることで内側からの美容効果も高めていくという感じ。充実度・満足度も高く、コスパが高いメニューだ。

今回のスパ&ウエルネスウィークでは、タラソテラピーとアーユルヴェーダという、いわば西洋式と東洋式の2つの美容メニューを体験。イベントが謳う"年に1度の美と健康の祭典"を堪能できた。美容や健康・癒しを求める人だけでなく、"いつもとは違う自分"や"日常から離れた新たな楽しみ"に出会ってみたい人は、気軽にリーズナブルに体験できるこの期間に、ぜひとも体験してみてほしい。