内閣府は6日、2015年1月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比2.4ポイント上昇の113.0となり、2カ月連続で改善した。
内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を「改善を示している」に据え置いた。
景気の先行きを示す「先行指数」は前月比0.2ポイント低下の105.1と、2カ月ぶりの悪化。遅れて動く「遅行指数」は同0.9ポイント低下の120.3と、2カ月連続で悪化した。
一致指数について個別系列の前月比を見た場合、全11系列(未発表1系列)のうち、7系列で上昇、1系列で横ばい、2系列で低下。上昇したのは、生産指数(鉱工業)が4.0%上昇、鉱工業生産財出荷指数が3.4%上昇、耐久消費財出荷指数が10.1%上昇など。一方、下降したのは、商業販売額(小売額)(前年同月比)が2.1ポイント低下などとなった。
一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは投資財出荷指数(輸送機械を除く)など8系列、マイナスのものは商業販売額(小売業)(前年同月比)など3系列となった。