楽天が運営する旅行予約サービス宿泊予約サイト「楽天トラベル」は3月2日、3月14日に開業する北陸新幹線の沿線・駅周辺エリアにおける旅行動向を発表した。旅行客の増加率は、対象期間内における同サイトでの予約人・泊数実績をもとに、前年同期比で算出した。対象宿泊期間は2015年3月14日~5月6日で、対象予約期間は2015年1月1日~2月16日。
北陸3県(石川県・富山県・福井県)に新潟県・長野県・岐阜県を加えた北陸新幹線沿線の6県全体では、+47.5%と伸びている。特に北陸新幹線の終着駅となる金沢駅を含む石川県は+85.0%で、同県内の金沢市内・周辺エリアは+103.1%と倍増しているとのこと。
金沢に予約が集中した理由として、日本三名園の1つ「兼六園」の人気が挙げられるという。楽天リサーチが行ったアンケート調査では、「北陸新幹線沿線付近の観光スポットのうち、新幹線開業後に行ってみたい場所」で「兼六園」は第1位となった。また、「加賀温泉エリア」(+66.9%)や「和倉温泉エリア」(+55.2%)、「能登エリア」(+52.7%)も、レンタカーや七尾線観光列車などの乗り継ぎでアクセスできるため、人気が高まっているという。
その他のエリアでは、富山県が+42.8%、福井県が+40.6%と好調とのこと。富山県では「黒部・宇奈月エリア」(+64.5%)のほか、新駅の「黒部宇奈月温泉駅」周辺エリアが約2.4倍に伸びており、「立山黒部アルペンルート」や「黒部ダム」といった観光地にも注目が集まっているという。
福井県では「あわら・三国エリア」(+43.8%)が好調で、観光地としては「福井県立恐竜博物館」が人気だという。他にも、長野県では2015年4月に御開帳を迎える「善光寺」が話題となっており、「長野市周辺エリア」が+103.0%と伸びている。岐阜県では、「奥飛騨エリア」(+49.3%)や「白川郷エリア」(+46.1%)が伸長しており、同県から立ち寄りやすい長野県「上高地エリア」も+83.8%となっている。新潟県では、3月に誕生する「妙高戸隠連山国立公園」や妙高高原へのアクセスが良くなることから、「上越・妙高・糸魚川エリア」(+32.9%)も好調だという。
なお、北陸新幹線停車駅周辺エリアの前年同期比ランキングは以下の通り。
停車駅周辺エリア 前年同期比ランキング TOP5
1位)「黒部宇奈月温泉駅」(富山県)周辺エリア(+137.5%)
2位)「糸魚川駅」(新潟県)周辺エリア(+104.5%)
3位)「金沢駅」(石川県)周辺エリア(+98.3%)
4位)「上越妙高駅」(新潟県)周辺エリア(+33.1%)
5位)「新高岡駅」(富山県)周辺エリア(+32.8%)