『宇宙戦艦ヤマト2199』と『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の軌跡を音楽で綴るシンフォニーコンサート「宮川彬良 Presents『宇宙戦艦ヤマト2199』コンサート2015」が2月28日~3月1日にかけて、千葉県・舞浜アンフィシアターにて行われた。
2012年に劇場でのイベント上映からスタートした『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズの音楽を、オリジナル・アレンジ・新曲の3つのアプローチから新たなる"ヤマトサウンド"を構築した宮川彬良氏。今回のコンサートでは、ヤマトの航海を音楽で追体験することをコンセプトに、第1部『追憶の航海』と第2部『星巡る方舟』の2部構成で楽曲をセレクトし、ミュージシャン60名が劇判と同じ編成で生演奏を行うという特別なコンサートとなった。
第1部のオープニングを飾ったのは、弦と管楽器による落ち着いた曲調の「銀河航路BG」、2曲目は美しいスキャットで知られるYucca氏が登場する「無限に広がる大宇宙」。そして「夕日に眠るヤマト」「地球を飛び立つヤマト」と続き、ヤマトの航海が始まるシーンを再現した。中盤では、約40名の混声合唱団によるガミラス国家「永遠に讃えよ我が光」、ドメルとの死闘を中心にした「コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)」「ヤマト前進」「ヤマト渦中へ」も演奏され、観客たちの気持ちを否応なしに盛り上げていく。そしてラストには、デスラーとスターシャの心情を描くシーンで使用された「孤高のデスラー」「虚空の邂逅」が演奏され、ヤマトは無事イスカンダルに到着し、第1部は幕を閉じた。
休憩を挟み、第2部は第一バイオリンのソロが美しい「宇宙戦艦ヤマト2199 メインテーマ」からスタート。しかし、ティンパニの迫力が迫る楽曲「蛮族襲来」で空気は一変。その後「ジレルの囁き」では橋本一子氏が登場し、『星巡る方舟』のストーリーやシーンを思い出させる楽曲が続いていく。第2部の終盤では「大決戦-ヤマト・ガミラス・ガトランティス-」「方舟は星の海へと還る」「わかれ」「わかれ-出航-」と、『星巡る方舟』の劇中で使用された曲順と同じ流れで演奏が行われた。
最後に、混声合唱団にYucca氏と橋本一子氏が加わった「Great Harmony ~for yamato2199」が斉唱され、ステージに設置されたスクリーンに"大志"のフレーズと地球の姿も。そして、地球が青く変わっていく姿が投影され、コンサートは盛況のうちに幕を閉じた。
なお、このコンサートの模様を収録したBlu-ray Audio&CD『宮川彬良 Presents 宇宙戦艦ヤマト2199 Concert 2015』が、6月10日に日本コロンビアから発売されることも決定。価格は、Blu-ray Audioが5,184円、CD(2枚組)が4,104円。
■「宮川彬良 Presents『宇宙戦艦ヤマト2199』コンサート2015」演目
<第1部『追憶の航海』編>
「銀河航路BG」「無限に広がる大宇宙」「夕日に眠るヤマト」「地球を飛び立つヤマト」「大河ヤマトのテーマ」「ファースト・コンタクト」「艦隊集結」「ガミラス次元潜航艇」「永遠に讃えよ我が光」「ブラックタイガー」「コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)」「ヤマト前進」「ヤマト渦中へ」「孤高のデスラー」「第二バレラス」「崩れゆく総統府~ 希望」「大志(若者よ大志を抱け)(イントロにN23の頭8verを追加)」「虚空の邂逅」「美しい大海を渡る」
<第2部『星巡る方舟』編>
「宇宙戦艦ヤマト2199 メインテーマ(コンサート2015 アレンジ)」「蛮族襲来」「ガトランティス襲撃」「薄鈍色の宇宙」「アケーリアスの播種船」「航海日誌」「ジレルの囁き」「ガトランティス」「絵本」「レーレライ」「目覚めの時」「大決戦-ヤマト・ガミラス・ガトランティス-」「方舟は星の海へと還る」「わかれ」「わかれ-出航-」「Great Harmony ~for yamato2199(コンサート2015 アレンジ)」
<アンコール>
「真赤なスカーフ」「銀河航路」「宇宙戦艦ヤマト」
(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会