日産自動車は2015年ジュネーブモーターショー(一般公開日は3月5~15日)にて、欧州ハッチバック市場に新たな方向性を提案するコンセプトカー「スウェイ」を世界初公開した。
「スウェイ」は、「キャシュカイ」「ジューク」で培った同社の斬新な発想を、コンパクトハッチバックセグメントに初めて採用したモデル。外観に「Vモーション」モチーフを施したグリルなど、最新の日産デザインの特徴的な要素を取り入れたほか、ランプの形状自体がVラインの要素を持つフロントのブーメラン型ヘッドランプとリアランプにより、車体を切り抜くような形状に仕上げている。
フローティングルーフにはパノラマグラスルーフを採用し、クルマの中で解放感を味わえ、外からインテリアを眺めることも可能。ルーフ中央にX型の構造を取り入れることで剛性を高め、ドアは観音開き仕様を採用して乗降性を高めている。
インテリアデザインにおいては、洗練されたシンプルさを特徴とする「グライディングウィング」形状のダッシュボード、アルミ構造材の一部としてデザインされたドアノブ、アルミのステアリングホイール、多くの機能を集約した大型の台形型タブレットなどを採用。シートはアルミニウムに高級なスエード調生地を採用し、高級ハンドバッグなどで用いられる手法で縫い付けられているという。