東京メトロを中心に、普段見られない地下鉄の動きを可視化・3D化した「東京メトロリアルタイムシミュレーションwebアプリ metrogram3D」が公開されている。博報堂アイ・スタジオのクリエイティブラボ「HACKist」のウェブデザイナーが製作した。
「metrogram3D」は前作「metrogram」をバージョンアップさせたビジュアライゼーション作品。「metrogram」製作のきっかけは、東京メトロが昨年実施した「オープンデータ活用コンテスト」(全線の列車位置などの情報をオープンデータで公開、このデータを活用したアプリの開発を競うコンテスト)だったとのこと。「metrogram」は2014年9月時点のデータをもとに、地下鉄など列車の流れを見ることができる。
「metrogram3D」では、ウェブ上の3次元表現技術「WebGL」を用いることでパフォーマンスが向上。前作と同様のカメラワークの他に、「俯瞰ビュー」(東京メトロ全域を俯瞰できる)・「ラインビュー1」(各路線にスポットを当て、路線全域をカメラが追う)・「ラインビュー2」(路線を真上から見つめるカメラ視点)・「駅ビュー」(特定の駅を中心にカメラが回り続ける視点)も加わり、3D視点で東京の地下鉄を眺められるという。なお、「WebGL」に対応していないブラウザ環境(主要ブラウザの旧バージョンなど)では閲覧できず、「Your Browser Does Not Support WebGL.」と表示される場合がある。
「metrogram3D」では東京メトロ全線のほか、JR山手線や都営大江戸線などの動きを追うことも可能。線路を曲線、電車と駅を光る点で表現し、各路線のラインカラーや各駅の位置・深さも再現された。やわらかな光と曲線による幻想的なイメージを楽しめる。