数多くの候補から自分好みのものを選択できるAndroidデバイス。高度なカスタマイズが可能なことも魅力であり強みです。しかし、その反面、わかりにくさを指摘されることもあります。ここではそんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『アプリを閉じても終わっていない、ってどういうこと?』という質問に答えます。
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Androidアプリを終了させる場合、「ホーム」ボタンまたは「戻る」ボタンをタップします。するとアプリの画面は閉じられ、ホーム画面に戻ってアプリの起動など他の作業に着手できる仕組みです。
しかし、それでアプリが完全に終了したとはかぎりません。「ホーム」ボタンまたは「戻る」ボタンのタップは、大部分のアプリにとっては"アプリの画面を閉じる"操作で、実際にはユーザには見えない形で(システムの背後=バックグラウンドで)待機し続けます。
システム負荷が高いアプリを閉じた場合、バックグラウンドでもそれなりに負荷を生じていることがあるため、バッテリーの減るペースが速まる原因になります。バッテリーだけでなく、動作するアプリの数が増えればそれだけメモリ消費量も増えるため、反応低下などパフォーマンスに悪影響を与えることもあります。
しばらく使いそうにないアプリ、システム負荷が高いアプリを閉じた場合は、確実に終了させておいたほうがバッテリーのもちがよくなります。メモリの未使用領域も増えますから、より確実にアプリを稼働させることができます。
バージョン4以降のAndroid OSでは、右下のタスクボタンをタップすると現れる「最近使ったアプリ一覧(Recent Apps)」画面を使うと、アプリを完全終了させることができます。操作はかんたん、アプリアイコンを左右どちらかの方向へフリックするだけです。さらにXperiaシリーズの場合、「全アプリ終了」ボタンが用意されているので、すべてのアプリを一度に完全終了させることが可能です。