JR西日本はこのほど、嵯峨野線(山陰本線)京都~丹波口間での新駅設置に関する事業基本計画の変更認可申請を国土交通省近畿運輸局に提出したと発表した。あわせて東海道本線梅小路~丹波口間の第一種鉄道事業の廃止も国土交通省に届け出た。
嵯峨野線の新駅所在地は京都市下京区観喜寺町。京都駅から約1.7km、丹波口駅から約0.8kmの七条通上に高架下駅舎として建設される。相対式ホーム2面を備えるほか、エレベーター(2基)・エスカレーター(4基)も整備される予定。2019年春の開業をめざす。
廃止を届け出た東海道本線梅小路~丹波口間(2.3km)は定期的な旅客輸送で使用されたことはなく、おもにJR貨物が貨物列車を運行する際に使用していた支線。JR貨物が2006年4月に同区間の第二種鉄道事業を廃止して以降、ほとんど活用されないままとなっていた。JR西日本は、「将来的に営業線として活用する予定がなく、新駅設置に支障をきたす」として廃止を決定。届出上の廃止予定日は2016年2月28日とした。