米Microsoftは2日(スペイン時間)、スペイン・バルセロナで2日より開催したモバイル機器関連の展示会「Mobile World Congress」に合わせ、普及価格帯のWindows Phone 8.1搭載スマートフォン「Lumia 640」「Lumia 640 XL」を発表した。いずれも2015年後半以降、モバイル向けWindows 10へのアップグレードを予定する。
Microsoftはデバイス間で共通するOSの利用を目指し、OSやアプリのユニバーサル化を進めている。Nokiaの前CEOであり、MicrosoftデバイスグループのエグゼクティブバイスプレジデントであるStephen Elop氏は、WindowsにはSkypeやCortana、OneDrive、Outlook、Xbox Liveなどが全て組み込まれており、「Windows環境では、異なるデバイス間でシームレスな体験ができる」と強調。また、Lumiaブランドのフラッグシップ機を2015年後半に投入予定とも説明した。
Lumia 640
「Lumia 640」は、1,280×720ドットの5型ディスプレイを搭載したWindows Phone。ディスプレイは強化ガラス「Gorilla Glass 3」採用し、マルチタッチに対応する。
OSはWindows Phone 8.1 with Lumia Denim。プロセッサには、ASUSの「ZenFone 5」などでも採用されているQualcommの4コアSoC、Snapdragon 400(1.2GHz)を内蔵。メモリは1GB、ストレージは8GB。microSDカードスロットも備え、最大128GB容量のメモリカードを使用できる。カメラ機能は背面8.0Mピクセル、前面0.9Mピクセル。動画撮影は1080p/30fpsに対応し、録画フォーマットはMP4/H.264。
本体サイズはW72.2×D8.8×H141.3mm。重量は145g。SIMカードはmicroSIMに対応する。バッテリ容量は2,500mAh。バッテリ駆動時間は3Gによる通話時で最大17.5時間。インタフェースはmicroUSB、Bluetooth 4.0、IEEE802.11b/g/nなど。
Lumia 640は4月発売予定で、LTEモデルの想定価格は159ユーロ(約21,400円)。
Lumia 640 XL
「Lumia 640 XL」は、1,280×720ドットの5.7型ディスプレイを備えたWindows Phone。OSやプロセッサやメモリ、ストレージなど主な仕様は「Lumia 640」と同等。カメラ機能は背面13Mピクセル、前面5Mピクセルとなる。
本体サイズはW81.5×D9×H157.9mm、重量は約171g。SIMカードはmicroSIMに対応。バッテリ容量は3,000mAhで、バッテリ駆動時間は3G通話時で約24時間、動画再生時で約10.7時間。インタフェースはmicroUSB、Bluetooth 4.0、IEEE802.11b/g/nなど。
Lumia 640 XLは3月発売予定で、LTEモデルの想定価格は219ユーロ(約29,400円)。