俳優の岡田将生らが2月28日、テレビ東京系連続ドラマ『不便な便利屋』(4月スタート 毎週金曜 24:12~)の収録が行われた北海道赤平市のズリ山展望広場で、「1時間で作るスノーマン(雪だるま)の数」のギネス世界記録を達成した。
主演の岡田は、鈴井貴之監督や共演者、一般の参加者ら総勢1,406人とともに、ドラマの劇中で2,036体の雪だるまを作ることに成功。これまでの記録は、「いいやま雪まつり」の参加者が2月15日に記録した1,585体(2月27日時点)が最高だった。
本作は、極寒・北海道の名も無き田舎町で"便利屋"を営む3人の男たちのコメディ・ドラマ。チャレンジ後、岡田は「赤平市の方々の…監督の顔を見るだけで泣いちゃいました。本当にこれは素晴らしいことですね。うれしかったです」と感激した様子。製作中は、共演の遠藤憲一の姿が強烈だったようで、「あの強面の遠藤さんが、あのスノーマンを作ってる。なんだこのギャップは!と。『純(岡田の役名)!なんでもっと丸くしないんだ』って言うんですけど、(遠藤さんの作る雪玉は)全然丸くないんですよ」と明かした。
今回のチャレンジは、鈴井監督の発案によるもの。炭鉱が閉山して衰退していく故郷を見て「自分たちの町のことをちゃんと伝えられない寂しさみたいなもの」を感じ、「何か子どもたちにとっても胸が張れることをひとつでも作ってあげたい」との思いがあったという。
一方で「ドラマもしょせんドラマでしょって言われることもある気がするんですよね。でもドラマだけでも本当に一生懸命汗かいて、涙流してるっていうのを本当に伝えたいところがあった」と、演出として受け取られるドラマの中で何かを成し遂げる姿を見せたいという思いも。そこで、「何かにチャレンジする…それがギネス世界記録というのは頭の片隅にはあったので、これは一緒にやってしまおう」とアイデアに結びつけた。
天候も大きく影響するため、鈴井監督は、「挑戦の前に作ってみようと、遠藤さん、鈴木(浩介)さん2人でやってみたんですけど、朝イチで気温が低くてさらさらで、本当に作れなかったんです」と不安もあったという。チャレンジを成功させ、「人は一人では何もできないけど、多くの人たちが集まれば偉業を達成することも可能なんだというのを感じました。お子さんたちとか、みなさんが楽しそうに作っている姿を見るだけで感動しましたね。もうその時から胸いっぱいになりました。本当にうれしかったです」と参加者をたたえた。