富士通は2月28日と3月1日の2日間にわたって、東京・秋葉原のJR秋葉原駅構内イベントスペースにて、同社製の最新PCを体験できるタッチ&トライイベント「春だ! FMVでワクワクをはじめよう! 体験イベント」を開催した。
イベントでは、オールインワンデスクトップPCや、スタンダードノートPC、薄型ノートPC、2in1ノートPC、タブレットなど富士通が提供する豊富な製品群から10機種を展示し、自由に触れて体験できる。PCを体験してアンケートに答えると、FMVのイメージキャラクター、バーバパパのオリジナルトートバッグがプレゼントされた。
中でも注目なのが「LIFEBOOK GH77/T」で、15.6型フルHDのワイヤレスディスプレイとPC本体の機能を集約したスタンドからなるPC。デスクトップPCとしての利用のほか、ワイヤレスディスプレイを取り外してタブレットのようにも使うことができる。富士通では「LIFEBOOK GH77/T」をノートPCでも、デスクトップPCでもない「New Style PC」としてアピールする。
本体とディスプレイはWi-Fiで接続されている。ワイヤレスでの対応距離は30cm程度。表示の遅延を少なくするために専用LSIを搭載する。通信の帯域を確保するのに苦労したようで、担当者によると「複数のワイヤレスディスプレイを使ったマルチストリームといった要望をいただいているが、現段階では帯域が問題になる。ただ、GH77/Tを第一歩として改善していきたい」とのことだ |
縦置きにも対応する |
もう1つ、展示の目玉といえるのが23型液晶を搭載した一体型デスクトップPC「ESPRIMO WH77/S」だ。Intel RealSenseテクノロジーに国内で初めて対応した製品で、ディスプレイ上部に3D認識が可能なIntel RealSense 3Dカメラを搭載する。「Intel RealSense」は、タッチやジェスチャー、音声や顔認識などの技術を活用した次世代UIの実現を目指している。
Intel RealSenseテクノロジー。第5世代Intel Coreプロセッサで対応が表明され、今後幅広いPCやタブレットに搭載されるものと思われる。いまの段階では対応アプリも少なく、これからといった印象だ |
イベントでは、「ESPRIMO WH77/S」を使ってIntel RealSenseに対応したアプリケーションの体験を行うことができた。
3D Systemsによる「3DMe」は、しばしばIntelのデモで登場しているが、3Dカメラで顔の正面や左右を撮影、顔の立体モデルを作成し、ファンタジー風の戦士の胴体と合成することができる。作った合成データを基に3Dプリンタでフィギュア化することも可能となっている。また、Intelによる「Warrior Wave」は、手のひらの形を認識して、兵士を障害物から迂回させて安全な場所まで運ぶゲームだ。
Intelは2015年2月にIntel RealSenseに対応したアプリケーションを集約させたポータルサイト「Intel RealSense App Showcase」を立ち上げた。アプリの数は現在4種類と少ないものの、今後対応アプリケーションが増えれば、活用できる場面が増えていくだろう。
なお、本イベントは名古屋と大阪でも開催を予定している。名古屋では3月7日から8日、大阪では3月14日から15日の日程で、時間はいずれも11時から19時まで。イベントの詳細については富士通のWebサイトを参照してほしい。
名古屋会場
- 日程:2015年3月7日から3月8日
- 時間:11:00~19:00
- 会場:ナナちゃんストリート イベントスペース
大阪会場
- 日程:2015年3月14日から3月15日
- 時間:11:00~19:00
- 会場:阪急梅田駅 ビッグマン前広場