多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「MVNO、SIMカードはどれを選べばいいですか?」という質問に答えます。
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SIMカードには、「スタンダード」と「ミニ」、「マイクロ」と「ナノ」の4種類があります。そのうち「スタンダード」はクレジットカードサイズほどの大きさということもあり、いまではほとんど使われていません。現在では「ミニ」をもって「標準」とし、「標準(ミニ)」と「マイクロ」、そして「ナノ」の3種類が流通しているSIMカードです。
もっとも、より小さく軽いスマートフォンが求められる現在、SIMカードおよびSIMカードスロットのスリム化も進められ、新モデルに標準(ミニ)SIMはほとんど採用されなくなりました。ここ数年で発売された端末の多くはマイクロSIM、またはナノSIMです。
幅15mm×高さ12mm×厚み0.76mmのマイクロSIMに対し、ナノSIMは幅12.3mm×高さ8.8mm×厚み0.67mmとよりコンパクトです。カードの機能と読み取り部分の構造はほぼ同じですから、「枠」の形状さえ一致させれば、入れ替えは可能です。
MVNOサービスを利用する場合、自分が利用しているスマートフォンに適したSIMカードを選ぶことが基本ですが、敢えていえばもっとも小さい「nano SIM」を選んだほうが後々手間がかかりません。
ナノSIMより大柄なマイクロSIMを選んでしまうと、カッターなどで周囲を切り取らなければなりませんが、ナノSIMは「アダプタ」を使うとかんたんにマイクロSIMの大きさにサイズアップできます。アダプタの価格は数百円、高くても千円程度ですから、それほど負担にはなりません。SIMカードの場合、大は小を兼ねるのではなく「小は大を兼ねる」と言っていいでしょう。
(記事提供: AndroWire編集部)