財務省は2日、2014年10~12月期の法人企業統計調査の結果を発表した。それによると、全産業(金融業・保険業を除く)の設備投資額(ソフトウエアを含む)は前年同期比2.8%増の9兆7,080億円となり、7期連続で増加した。なお、伸び率は2014年7~9月期(5.5%増)より縮小した。
業種別に見ると、製造業は同8.0%増の3兆3,246億円と、2期連続の増加。食料品、業務用機械、生産用機械などで減少した一方、化学、電気機械、情報通信機械などで増加した。
非製造業は同0.3%増の6兆3,834億円と、7期連続の増加。電気業、情報通信業、物品賃貸業などで減少したものの、サービス業、運輸業、郵便業、卸売業、小売業などで増加した。
なお、全産業のソフトウエアを除く設備投資額(季節調整済)の前期比は0.6%増となった。
売上高は前年同期比2.4%増の340兆9,719億円と、6期連続の増収。業種別では、製造業が0.1%増の101兆349億円、非製造業が同3.4%増の239兆9,370億円となった。
経常利益は同11.6%増の18兆651億円と、12期連続の増益となり、比較可能な1954年以降で最高額を更新。業種別では、製造業が同16.4%増の7兆6,574億円、非製造業が同8.3%増の10兆4,077億円となった。