インドだけではなく、日本も立派な「カレー大国」といっていいほど、皆がカレー好きだ

子供から大人まで、多くの日本人が好きなメニュー・カレー。そんなカレーを手軽に楽しめる「カレーハウスCoCo壱番屋」に一度は訪れたことがある人も多いだろう。

ロースカツやソーセージ、チーズ、ほうれん草などの数十種類にも及ぶトッピングを、これまた40種類以上もあるカレーメニューと組み合わせることで、自分だけのオリジナルカレーが作れる。「今日はどんなコラボレーションでいこうか……」なんて一度考え出すと、なかなか決められないこともあるだろう。

ところがこのカレーライス、ご飯が進みやすいことなどもあって、一人前を食べきると意外とカロリーを摂取しているのだ。では実際に、どれぐらいのカロリーを摂取しているのかを知るべく、「カレーハウスCoCo壱番屋」のメニューを調べ、カロリーが高い順にまとめてみたので参考にしてみてほしい。

なお、各メニューのカロリーはカレーハウスCoCo壱番屋の「アレルギー物質/エネルギー・塩分一覧」を参考にしており、2015年2月末時点でメニュー情報に記載されているものを対象とした。また、ライスはすべて普通盛りの300gで計算し、複数のソースを用いているメニューは、最も高いものだけをカウントした。

4種類の各ソースの詳細は以下の通りだ。

<1>ビーフソース>ハッシュドビーフソース(<1>より-8kcal)>ポークソース(<1>より-108kcal)>甘口ポークソース(<1>より-148kcal)


1位: 「ポーク三昧カレー」(2,001kcal:4種類ソース)

2位: 「チキン三昧カレー」(1,582kcal:4種類ソース)

3位: 「手仕込みとん勝カレー」(1,547kcal:4種類ソース)

4位: 「ビーフ三昧カレー」(1,534kcal)

5位: 「ビーフカツカレー」(1,343kcal:4種類ソース)

1位は、「とん勝つ」「ヒレカツ」「豚しゃぶ」という豚のオールスター3品を堪能できる「ポーク三昧カレー」のビーフソースがランクインした。同じく「三昧シリーズ」からは「チキン三昧カレー」(チキンカツ、フライドチキン、チキン煮込み使用)が2位に、「ビーフ三昧カレー」(ビーフソース、ビーフカツ、牛カルビ焼肉使用)が4位にそれぞれランクインしている。また、上位5つのメニューすべてにカツがトッピングされていることから、「肉+揚げ物」のコラボがカロリーを底上げしていることがわかる。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」によると、「ポーク三昧カレー<ビーフソース>」は18~29歳の身体活動レベルが普通の女性の一日の推定エネルギー必要量(1,950kcal)を上回っている。同条件の男性の一日の推定エネルギー必要量(2,650kcal)と比べてみても、約75%に相当する。

「五訂増補日本食品標準成分表」によると、ケーキドーナッツの可食部100gあたりのカロリーは375kcal。ドーナツ1個が100gと仮定すると、「ポーク三昧カレー<ビーフソース>」はドーナツ5個以上のカロリーを有していることになる。また、牛丼チェーン店の牛丼並盛は600kcal~700kcal台のため、牛丼のおよそ3杯分に相当するカロリーといってもよさそうだ。

カレーはスパイシーな辛さが食欲を刺激し、ルウが米をかきこみやすくするためそしゃく回数も少なくなりがちだ。結果として満腹中枢がなかなか刺激されず、カロリーが高い炭水化物の摂取も増えてしまう。

大好きなカレーを食べるなとは言わない。ただ、1杯のカレーでも満腹感が得られるようになれば、多少は揚げ物系をトッピングしても総摂取カロリーは抑えられるようになる。自分なりの工夫で、「おいしく」「ヘルシー」にカレーを堪能できるように努めてみてはいかがだろうか。

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