ジェーシービー(以下JCB)は26日、北洋銀行とJCBブランドのデビットカード(以下JCBデビット)の発行に合意し、3月9日より北洋銀行は同行の口座保有者を対象として「北洋-JCBデビット」の発行を開始すると発表した。
「北洋-JCBデビット」は国内・海外のJCB加盟店(インターネット上でのオンラインショップを含む)で利用でき、利用の都度、利用代金が顧客指定の口座から即時引き落としされる、現金感覚で使用できるカード。あらかじめ顧客自身で利用限度額を設定できるため、使いすぎる心配がなく、安心して利用できるという。
北洋銀行に普通預金口座を持っている15歳以上(中学生除く)の顧客が対象となっており、原則、入会時の与信審査もない。さらに、利用特典として、カードの利用ごとにたまったポイントをさまざまな商品へ交換できる「Oki Dokiポイントプログラム」や、海外のJCBまたはCirrusマークのあるATM・CD(現金自動支払い機)で現地通貨の引き出しが可能な「海外現地通貨引き出しサービス」、クレジットカードと同様の「旅行傷害保険」などを用意しているという。
JCBが金融機関向けに提供するJCBデビットサービスは、各行の要望に応じて、入会や発券、利用情報の照会、銀行システムへの中継などの業務処理や、コールセンター業務、ポイントプログラムの提供などを受託するもの。提携金融機関にとっては、自行のデビットカード発行に伴う業務やシステム開発の負荷が軽減されることに加え、JCBが提供する各種サービスの付帯が可能となるメリットがあるとしている。
JCBデビットを発行する金融機関は2014年秋に発行を開始した千葉銀行、大垣共立銀行に続き3行目となるという。JCBは今後も全国の金融機関と連携し、さらなる決済インフラの拡充と、顧客に喜んでもらえるサービスの提供に取り組んでいくとしている。