お笑い芸人の板尾創路が27日、東京・パルコブックセンター渋谷店で、著書『板尾日記 10』(発売中 1,640円 リトルモア刊)の発売記念イベントを行った。
同書は、年1回発行していた板尾の日記シリーズの最終巻。10年前から日記を書き続けてきた板尾は、「10冊来たかという感じ。本を出したいという気持ちは無かったけど、形にしてもらって僕が1番得をしたのかな?」と感慨深げ。10年の間には、長女の死や次女の誕生など、プライベートでの変化もあり、「ベラベラしゃべることでもないので、心配して下さった方々に報告できて良かった。私の事を身内のように思って下さる方もいて、良いコミュニケーションになった」と心境を語った。
最終巻となった同書だが、「何気ないことだけど大変だった。まぁ、辞める理由は特に無いんですけど」と話した板尾は、今年から日記を書くのをやめたと言い、「禁煙した感覚に似ていて、禁断症状が出ました。1日が終わった感じがしないし、物足りなくて」と少々寂しげな表情。また、報道陣に、これまでの印税について聞かれると、「すごく売れる本でもないので期待してないし、ぶっちゃけそんなもらってない」と苦笑いしつつ、「誰がこんなところに家を建てんねん! って所に家を建てるくらいはもらったかも」とはぐらかしていた。
最後に、板尾は、今月21日に亡くなった歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんについて言及。昨年4月に、三津五郎さんが突然、楽屋へあいさつに来たそうで、「『いつも"ケータイ大喜利"見てます。面白くて大好き』って言われて恐縮しました。すごくフランクに話して頂いた」と印象を明かしつつ、「一生その思い出は残り続けると思う。お仕事でご一緒してみたかった」と悔しげな表情を浮かべていた。