急用のメールを送信しようとするとき、どのような手を考えるだろう? 着信にすぐ気付いてもらえるかどうかは相手の環境次第、通知機能やアラーム/バイブレーションを有効にしていることを祈るばかりだが、送信する側としても返信にすぐ気付くよう準備しておきたいものだ。

しかし、すべてのメールアカウントで通知を有効にするのはいかがなものか。メールの受信件数が多いアカウントでは「通知センター」に埋もれてしまいかねず、かといって「メール」を開いて待ち続けるわけにもいかない。重要なメールだけ、しかもいつ送信するかわからないメールだけを対象に、返信が届いたことをタイムリーに知る方法は……。

それが、iOS 8の新機能「スレッド通知」だ。新規メールの作成時、件名欄の右端をタップしてみよう。白抜きのベルが現れるので、それをタップすると画面下部に「自分に通知」ボタンが現れる。これをタップするとベルが塗りつぶされた状態になり、メールは「スレッド通知」が有効な状態になる。

スレッド通知が有効かどうかは相手に対して主張されない(見た目は通常のメールと同じ)だが、スレッド通知が有効なメールへの返信を受け取ると、特定の処理の対象となる。「VIP」に指定されたメールアドレスは、どのメールアカウントで利用しているかにかかわらず別扱いとなるが、基本的にはそれと同じと考えていい。

だから、メールの通知許可はアカウント単位ではオフにして、「スレッドの通知」だけをオンにしておくと、最初に述べたようなケースで便利に使える。通知許可は「VIP」と「スレッドの通知」に対して与えておき、受信したメールはいつでも即座に確認したい相手はVIPに、必要なときだけ通知を受けたい相手はつどスレッド通知扱いにすれば、重要な相手/メールについてだけ通知を受けられるようになるはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 ふだんは不要不急扱いの相手からの返信をタイムリーに知りたい場合は、件名欄の右端をタップしてベルを表示する

2 ベルをタップすると現れる「自分に通知」ボタンをタップすると、このメールを含むスレッド(一連のやり取り)は「スレッド通知」の対象になる

3 「設定」→「通知」→「メール」の順に画面を開き、「スレッドの通知」だけを通知対象にしておく(アカウント単位での通知はオフ)

4 スレッド通知扱いのメールのみ通知センターに表示する設定にしておけば、他のメールにまぎれてしまうことがない

5 送信時ではなく、受信したメールをあとからスレッド通知扱いにすることもできる。フラグボタンをタップし、現れたメニューで「自分に通知...」をタップしよう

(提供:iPad iPhone Wire)