経済産業省は27日、2015年1月の鉱工業指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、1月の鉱工業生産指数は前月比4.0%上昇の102.6となり、2カ月連続で上昇した。
業種別に見ると、全15業種中、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業など13業種で上昇。一方、パルプ・紙・紙加工品工業、石油・石炭製品工業の2業種は低下した。
同省は、基調判断を前月の「生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。
出荷指数は前月比5.8%上昇の103.9と、2カ月連続の上昇。業種別では、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業などが上昇し、鉄鋼業が低下した。
在庫指数は前月比0.6%低下の111.0と、2カ月連続の低下。製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比3.5%低下の108.1と、同じく2カ月連続で低下した。
併せて発表した製造工業生産予測調査によると、2月は前月比0.2%の上昇、3月は同3.2%の低下と予測。2月の上昇は、化学工業、情報通信機械工業、紙・パルプ工業などによる。3月の低下は、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、電気機械工業などによると見込んでいる。