JR東日本仙台支社は26日、仙石線全線再開・仙石東北ライン開業にともない5月30日に実施するダイヤ改正の詳細を発表した。仙石東北ラインはすべて快速列車で運転され、最速達の特別快速も1往復設定、仙台~石巻間を52分で結ぶという。
東日本大震災で被災し、運転見合わせが続いていた仙石線高城町~陸前小野間は5月30日に運転再開。陸前大塚~陸前小野間は内陸の高台に移設した新ルートとなる。仙石線の全線運転再開に合わせ、5月30日に東北本線・仙石線を結ぶ仙石東北ラインも開業。ディーゼルハイブリッド車両HB-E210系による仙台~石巻間直通運転が開始される。
仙石東北ラインの列車は14往復設定され、うち1往復は特別快速として運転。停車駅は仙台駅・塩釜駅・高城町駅・矢本駅・石巻駅で、仙台~石巻間の所要時間は52分となり、震災前の最速達列車と比べて10分以上の短縮となる。
残る13往復は快速で運転。仙台~塩釜間ノンストップの列車(下り7本・上り6本)と、同区間の各駅に停車する列車(下り6本・上り7本)の2種類あり、ともに仙石線内は高城町駅・野蒜駅・陸前小野駅・矢本駅・陸前赤井駅・蛇田駅・陸前山下駅・石巻駅に停車する。
仙石東北ラインの開業にともない、仙石線・東北本線のダイヤも見直しに。現在、仙石線あおば通~高城町間で5往復運転される快速はすべて普通列車に変更される。高城町~石巻間は仙石東北ラインの特別快速・快速と、あおば通~石巻間の普通列車による運転とされ、列車本数は震災前と同じ上下各33本となる。
現在、東北本線・石巻線経由で仙台~石巻間を結ぶ直通快速(1日2往復、うち1往復は指定日運転)は、5月29日をもって運転終了。東北本線では仙台~松島間の列車本数も見直される。石巻線・陸羽東線は全列車、冷房設備を備えた車両に。石巻線を中心に現在使用されるキハ40・48形気動車から、キハ110系気動車での運転になるという。