総務省は27日、2015年1月の全国の消費者物価指数(CPI、2010年=100)を発表した。それによると、値動きの激しい生鮮食品を除く総合指数(コア指数)は前年同月比2.2%上昇の102.6となり、20カ月連続で前年を上回った。ただし、上げ幅は前月(2.5%上昇)より0.3ポイント縮小した。前月比は0.6%下落した。

生鮮食品を除く総合指数の動き(出典:総務省統計局Webサイト)

総合指数は103.1で、前年同月比は2.4%の上昇、前月比は0.2%の下落。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は100.2で、前年同月比は2.1%の上昇、前月比は0.5%の下落となった。

総合指数の前年同月比の変動に対する各項目の寄与度を見ると、ガソリンや灯油の下落幅が拡大したエネルギーにより総合の上昇幅が0.30ポイント縮小したほか、家庭用耐久財により総合の上昇幅が0.03ポイント縮小するなどした。

同省は併せて、2015年2月(中旬速報値)の東京都区部の消費者物価指数を発表。それによると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.2%上昇の101.3となり、22カ月連続で前年を上回った。上げ幅は前月から横ばい。前月比は0.1%上昇した。

総合指数は101.6で、前年同月比は2.3%の上昇、前月比は横ばい。食料(酒類を除く)およびエネルギーを除く総合指数は99.2で、前年同月比は1.7%の上昇、前月比は0.1%の上昇となった。