東京都渋谷区神宮前の太田記念美術館で、日本のポップカルチャーを代表するkawaiiのルーツを探る展覧会「江戸ッ娘-Kawaiiの系譜」が行われる。日時は3月1日~26日、10時30分~17時30分。入場料は一般700円、大学・高校生500円(税込)、中学生以下は無料。
浮世絵の遊女、町娘、姫君から原点を探る
同展では浮世絵に登場する江戸の女性たちを通して、日本のポップカルチャーを代表する「kawaii」のルーツを探ろうと企画されたもの。豪華な髪飾りやカラフルで大胆なデザインの着物や小物で個性を競うなど、遊女はゴージャスに、町娘は愛らしく、武家の姫君は華やかに、それぞれのスタイルに合ったファッションを楽しんでいた江戸時代の様子を見ることができる。
展示作品は、着物や帯には立体的な飾りを縫いつけている、溪斎英泉「新吉原年中行事 九月后の月重陽 松葉屋内代々山」、朝顔柄の日傘がポイントの歌川国貞(三代豊国)「今世斗計十二時 未の刻」、豪華な花模様の着物や髮飾りをつけた大名の姫君を描いた「江戸名所百人美女 霞ヶ関」など。また、3月7日、13日、18日の14時から40分程度、同館B1視聴覚室において学芸員が展覧会のみどころを解説する「スライドトーク」も開催する。参加は無料(入場券必要)。