米Pebbleは2月24日(現地時間)、スマートウオッチPebbleの新製品「Pebble Time」を発表した。同社は同製品の発売も兼ねたKickstarterプロジェクトを用意、開始から20分とかからずに500,000ドルの調達目標額を達成した。

「Pebble Time」

Pebble Timeの特徴は2つ。まずディスプレイにカラー電子ペーパーを採用している。解像度は高くないが、日光の下でも読みやすく、消費電力が少ないためバッテリー駆動時間が最大7日間と長い。もう1つは「タイムライン」という新しいインターフェイスだ。右側面に並ぶ3つのボタンが上から「Past (過去)」「Present (現在)」「Future (今後)」となっている。真ん中の"現在"ボタンを中心に、上下のボタンを押して過去または今後に移動しながら、アプリ別ではなく時間順で、通知、ニュース、リマンダー、イベントなどをチェックできる。すぐに内容を読めなかったメールにアクセス、今日これまでの歩数をチェック、これからの予定を確認といった作業を簡単に行える。アプリメニューも刷新され、アプリの表示に関連するコンテンツ(時計に時刻など)が表示されるようになった。Pebble Timeでは、6,500を超える既存のPebbleアプリやウオッチフェースも使用できる。

また、マイクを内蔵しており、通知に対して音声を用いて返信したり、音声メモを記録できる。

時間順で通知、ニュース、リマンダー、イベントなどが表示されるタイムライン・インターフェイス

マイクを内蔵しており、ショートボイスメッセージや音声メモなどが可能

新しいアプリメニュー、天気アプリのアプリフェイスに天候と温度というように関連する情報が表示される

厚みがPebble Watchよりも20%薄い9.5ミリになったが、Pebble WatchやSteelと同じように5気圧防水だ。ステンレススチール製の筐体はバンドに合わせて滑らかにカーブし、ディスプレイはGorilla Glassで保護されている。

対応するスマートフォンは、iOS 8を搭載したiPhone 4S以降のiPhoneと、Android 4.0以上のAndroidスマートフォン。ブラック、ホワイト、レッドの3つの色で展開し、付属のシリコンバンドは市販の22ミリのバンドと交換できる。

価格は199ドルで、5月に出荷開始予定。ただし、しばらくの間KickStarterプロジェクトの支援者に制限した提供になる。Kickstarterプロジェクトには1台159ドルで提供する「Early Birdディスカウント」が用意されていたが、瞬く間に用意されていた10,000台が売り切れた。