小学館はこのほど、点字付き迷路遊び絵本の第2弾"てんじつきさわるえほん"「さわるめいろ2」を発売した。
指先の感覚を研ぎ澄ましてゴールへ
同書の第1弾となる"てんじつきさわるえほん"「さわるめいろ」は、「点字つき絵本の出版と普及を考える会」が企画。「目の見えない子も、見える子も、一緒に絵本を楽しみたい」という思いから製作された。2014年には「産経児童出版文化賞」大賞を、今年は「国際児童図書評議会(IBBY)」障害児図書資料センター推薦図書などを受賞している。
特徴は、透明に盛り上げられた特殊印刷の点線を、指でたどりながらゴールまで進む迷路。程度に関わらず、目が不自由な子どもやその母親が、積極的に楽しむことができる。 晴眼者(見える子)も、指先に集中しなければゴールにはたどり着けない内容になっている。
新作となる同書では、前作より難しいものも加え、さまざまなレベルの迷路遊びを楽しめる。また、よりカラフルにしたことで「色が楽しい」と、弱視の子どもからも好評を得ているとのこと。著・デザインは、村山純子。価格は、本体1,900円(税別)。
フェアとイベントも開催
同書の発売を記念して3月10日まで、東京都豊島区の「ジュンク堂書店 池袋本店」と、同中央区の「銀座教文館ナルニア国」にて、「点字つき絵本・さわる絵本フェア」を開催。現在発売されている点字つき絵本・さわる絵本約 30点を展示即売する。
2月25日の19時30分からは、ジュンク堂書店 池袋本店・4階喫茶コーナーにてトークセッション「見えない子も、見える子も、いっしょに楽しむ絵本の世界」を開催。「点字つき絵本の出版と普及を考える会」に参加する児童書出版社4社の担当編集者などが参加する。料金は1,000円(1ドリンク付き・税込)。