近畿日本鉄道はこのほど、観光列車「つどい」の車内をリニューアルし、2016年3月末まで運行期間を延長すると発表した。車内イベントスペースに子供向けの遊具などを設置するほか、バーカウンターでは子供向けメニューの提供も行うという。
「つどい」は2013年10月、伊勢神宮式年遷宮に合わせ、伊勢志摩地域の周遊促進を目的にデビュー。近鉄2000系を改造した3両編成で、床面までの大型ガラスとスリットが設置された1両目先頭部分の「風のあそびば」、運転士気分が味わえる「こども運転台」(3両目)など、随所に工夫を施している。昨年8月の発表では2015年3月末までの運行予定だったが、1年間の運行期間延長が決まった。
今回のリニューアルでは、子供向けの新たな設備として、2両目にボールプール「海のあそびば」とハンモックを設置。スナック菓子など約15品目を販売する駄菓子屋コーナーも併設する。「風のあそびば」に記念撮影用のフォトスポットを新設し、家族での思い出作りをサポートする。
なお、これまで実施していた車内での志摩市・志摩市観光協会・志摩市商工会による一品のふるまいは3月29日で終了。今後はプリンやロールケーキなどの新メニューを導入し、さらに飲食物の充実を図るとしている。
運行期間延長後も運行ダイヤは現在と変わらず、賢島駅10時40分発・13時40分発、伊勢市駅12時22分発・15時14分発の1日2往復。乗車の際、普通運賃の他に観光列車料金として片道大人300円、小児150円が必要となる。近鉄特急券発売窓口のほか、神戸三宮駅、伊賀鉄道上野市駅、おもな旅行会社などで乗車日の1カ月前から販売する。