この春節も中国人は世界で「爆買」を楽しんだ模様

中国で最も重要な休暇は「春節」、いわゆる旧正月だ。今年の春節は2月19日、その前日の2月18日から24日の1週間が国の定める休日となる。国の定める休日は年によって変化することもあるが、春節だけは不動の7日間休暇だ。帰郷のために長めに休みを取る人も多く、旅行にも行きやすい。しかも春節前はボーナスシーズン。懐も暖かい。

2015年の春節前に中国の国家旅遊局が発表した予測によると、2015年の春節に海外旅行へ行く人の数は約519万人で、人気の目的地は上位から韓国、タイ、日本だった。「爆買」と言われるほど買い物をすると言われる中国人旅行客、これらの国で何を買ってきたのか、中国版ツイッター「ウェイボー」をのぞいてみた。

定番は「化粧品、洋服、お菓子」

やはりショッピングというとテンションが上がるのは女性なのか、ウェイボーに買い物報告をしているのは若い女性が多い。そのせいか、タイ、韓国、日本、どの国でも等しく「化粧品、洋服、お菓子」が戦利品として上げられている。

中でも簡単に使えるパック、免税品のブランド化粧品はどの国に行った人にも人気が高く、中国にすでに進出しているブランド品も買われている。その理由には、中国で買うより税金分安いというほかに、本物がほしいというものもあるだろう。

化粧品、洋服、お菓子以外では何が買われているのだろうか。韓国ではアイドルのCDも多いらしく、「うちの子がお花みたいにかわいくなった! 」と大喜びの子供用チマ・チョゴリという声も。タイでは日本人観光客にも人気の「NaRaYa」のバッグ、「ジム・トンプソン」のタイシルク、そして、宝石とシルバーが上げられている。日本ではハローキティ、マイメロディなどのキャラクターグッズ、ガンダムなどのアニメグッズ、漫画などがよく見られる。

「ついに僕も温水洗浄便座を買う列に」

日本のニュースでは炊飯器や温水洗浄便座の購入が取り上げられているが、これについて書き込んでいる人ももちろんいる。

「日本から背負ってきた炊飯器を使ってみた。同じお米だけど全然違う。次は温水洗浄便座を買って来よう」という喜びの声もあれば、「炊飯器の時は何とか妻を説得して買わずにすんだんだけど、今回は失敗しちゃって、ついに僕も温水洗浄便座を買う列に並ぶことになったよ……」という声も見られ、ほほ笑ましい。

中には、「僕も日本に行っていたら炊飯器や温水洗浄便座を買うだろうな。1980年代にはすごい決心をして購入したカラーテレビを大事に抱えて帰ってきたものだ」という書き込みも。日本での買い物からも歴史の変遷がうかがえそうだ。

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