-:こうして若手のメンバーがまとまっていていい雰囲気のチームがETロボコンに参加して結果も出すと、学生チームの子たちが、「あのチームは雰囲気がいいから、あそこの会社に入りたいなぁ」なんて気持ちも出てくると思うんですよね。ちなみに、学生時代からETロボコンに参加していたという方はいますか?

mc:いないですね。(関係者)ちなみに、(もう1人の1年目のメンバー:画像13)新人の彼は、箱根駅伝を走っていたんですよ。

-:それはすごい! じゃあ、デスマーチでも何でも来いって感じですね(笑)。

一堂:(爆笑)

画像13。学生時代は箱根駅伝に参加したことがあるというもう1人の1年目のメンバー。一見すると細身だが、鍛えられてきたので最も体力があるという

mc:(関係者)彼は間違いなく体力があって、正直な話、終盤、みんな1回は倒れているんですけど、1人だけ倒れませんでしたから。本当に終盤は体力勝負でして、みんな結構倒れましたね(苦笑)。

-:本当ですか! ETロボコンで優勝するのって、箱根駅伝に出ているぐらいのトップの学生アスリートじゃないと体力がもたないんですね! そういう意味では、年齢的にも年代的にもいいメンバーが集まって和気藹々といった形で実力を発揮できたっていうのは、チームの総合力の高さにつながったと思うんですよね。本部審査員の事前審査で点数がトップだったのも、会場の競技審査員の評価が高かったのも、さらに観客の反応もよかったのも、それが評価されてのことだと思いますし。本当にそういう意味では、チームスピリットを2015年のチームに残して、またチャレンジしていただきたいですよね。残ってくれる方は1名は決定済みなわけで、きちんと伝承してもらえるでしょうから安心ですが(笑)。2015年もぜひがんばってください。本日はありがとうございました。

mc:ありがとうございました。

以上、mirai craftへのインタビュー、いかがだっただろうか。メンバーも少なくとも半数は入れ替わるのが確実だろうから、そうした中で同じ富士ゼロックスのアーキテクト部門のチームとして2連覇を狙うというのは大変だと思う。そのためにはまず、次のメンバーへの継承ということが大きなポイントとなる。2015年、はたしてアーキテクト(イノベーター)部門で2連覇を達成できるかどうか、期待したい。

また、ETロボコン2015のアーキテクト部門に参加を検討しているチームは、mirai craftのコンセプトシートの「企画思想」の部分は特に読んでいただきたい。会場でのパフォーマンスによる競技審査の得点を伸ばすことができても、事前の企画審査の得点がなかなか伸ばせないというチームは、ヒントになると思う。まして、2015年はイノベーター部門と改称し、会場でのパフォーマンスの前にA4用紙1枚にまとめた企画書を一般・特別審査員100名に配布し、事前のプレゼンテーションを行う形となる。要は、よりビジネス寄りになるわけで、2014年のCS大会の10チーム中で、ビジネス(便利系)の企画をしてそれをきちんと表現していた唯一がmirai craftなので、間違いなくヒントになるはずだ。

なお動画からキャプチャーしたのでちょっと粗いが、mirai craftのコンセプトシートが画像14だ。大会に参加したチームは、全国の全チームの企画書を実行委員会から受け取れるのだが、2015年に初参加というチームはもらえないので(技術教育などで参考に優秀な企画書は見せてもらえるはずだが)、ここに一応掲載しておく。ぜひ、2015年に参加する際に参考にしてみてほしい。

画像14。mirai craftのコンセプトシート。何とか読み取ってほしい