大井川鐵道は23日、東急電鉄・十和田観光電鉄で活躍した7200系2両(モハ7204・モハ7305)の大井川本線での営業運転開始を発表した。ともに車両の両端に運転台が設置され、1両での運転も可能だが、当面は2両編成で使用されるという。

大井川鐵道に譲渡された7200系。しばらく2両編成で運転される

7200系は1960~1970年代に製造され、東急電鉄の各路線で使用された車両。「ダイヤモンドカット」と呼ばれる車体前面の形状が特徴で、東急電鉄では7200系を改造した7600系が2月の引退まで池上線・東急多摩川線で運用された。大井川鐵道が導入する2両は、2002年に十和田観光電鉄へ譲渡され、2012年の三沢~十和田市間廃止まで活躍した車両。「第3の人生を大井川鐵道で過ごす」ことになり、2014年6月20日に搬入されたという。

このほど同車両の整備が完了し、23日から営業車両として使用開始された。車体の全長17m、1両あたり片側3ドア、定員116名の両運転台車両となり、金谷~千頭間でワンマン運転を行う。無人駅では1両目の前後のドアのみ開き、後方のドアが乗車口、前方のドアが降車口に。営業時間中の有人駅ではすべてのドアが開く。なお、大井川鐵道では後日、7200系の撮影会を行う予定。詳細は決まり次第、発表するとしている。