ユーグレナは23日、航空機向けバイオ燃料精製実証設備の建設に向けて、2015年2月20日に、米石油大手シェブロン子会社のChevron Lummus Global(シェブロンラマスグローバル社、以下CLG社)とバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術の採用に関する基本合意契約を締結したと発表した。
バイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術とは、CLG社と米国研究開発・エンジニアリング会社のApplied Research Associates(以下ARA社)が共同開発した独自のバイオ燃料製造技術。
今回の基本合意は、バイオ燃料精製実証設備を建設するために必要なバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術ライセンスの付与、設備の基本設計、触媒の提供をCLG社とARA社がユーグレナに対して実施することに関して合意するもの。今後は、2015年3月中を目処にライセンス契約等を締結し、その後バイオ燃料精製実証設備の設計、建設を開始する予定。なお、同技術の採用はアジア初となる。
ユーグレナは、同技術を活用したバイオ燃料精製設備を国内に建設することで、ミドリムシなどのバイオマスから抽出した油脂をバイオジェット燃料に精製することを目指しており、今回の基本合意はバイオジェット燃料事業の実現性を高めるものとなるという。
バイオ燃料精製実証設備の建設費用には、2013年12月に同社が公募増資にて調達した資金のうち、「藻類由来油脂開発・生産設備」を目的とした設備投資資金を充当する予定。