Q.仕事でパワーハラスメント(パワハラ)を受けたことはありますか?

上の立場にある人間が、その優位を盾にして暴力を振るったり暴言を吐き、下の者に身体的・精神的な苦痛を与える行為「パワーハラスメント(パワハラ)。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、職場でパワハラを受けたことがあるか教えてもらった。

Q.仕事でパワーハラスメント(パワハラ)を受けたことはありますか?

はい 25.0%
いいえ 75.0%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どのような内容だったか教えてください

■ひどい罵倒
・「いるだけで不愉快と言われた、会社の癌と言われ続けた」(31歳女性/その他/事務系専門職)
・「障害でもあるんじゃないとか、いろいろ人格否定されたり、いろいろ」(24歳女性/医療・福祉/専門職)
・「上司に『お前の代わりはいくらでもいる』と言われた……もちろん仕返しはしっかりした」(31歳男性/商社・卸/事務系専門職)
・「上司が、話をする度に要求する内容が変わったり、飲みに無理やり連れまわされたり、お前が困ったり、疲れているのがうれしいと言われた」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「事務職は総合職に食わせてもらってるからそれくらいの事やれと社長に言われた」(41歳女性/マスコミ・広告/事務系専門職)

■大勢の前で叱責・悪口
・「3カ月更新の障害者雇用だがあなたの変わりはいくらでもいる、自動で更新されるわけではないと朝礼で言われた」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「みんなのまえでの一方的な意味不明の叱責」(53歳男性/医薬品・化粧品/技術職)
・「会社の飲み会で部下の悪口を言う上司がいました」(32歳女性/食品・飲料/事務系専門職)
・「同じ室内にいるのに上司が他の人に対して私の悪口を聞こえるように笑って話していた」(32歳女性/その他/クリエイティブ職)

■ねちっこい嫌味
・「ささいなミスを、いつまでもほじくり返される」(42歳男性/自動車関連/技術職)
・「報告しているのにシカトされる」(26歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「バイク便を手配した時に、二社へ送る順番について、間違えなかったものの確認しなかったので、別室で暴言を吐かれつつネチネチ叱られた」(30歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)

■暴力的な行為
・「3時間以上たたされたまま説教される」(40歳男性/学校・教育関連/営業職)
・「殴られる」(27歳男性/建設・土木/事務系専門職)
・「上司がイライラしていて、むちゃぶりを要求して俺の言う通りになぜしないんだ? と電卓を投げられた」(26歳女性/金融・証券/専門職)
・「後輩が怒鳴られ、机をバンバンたたきながら個室で1対1で説教をされていた……その音や声が響くだけでこわくなり、震えがとまらなかった」(32歳女性/その他/事務系専門職)

■暴君のよう
・「お客さんとの予定を優先しようとしたら、おまえ俺を誰だと思ってんだ!! 黙れ!! と怒鳴り散らされます」(35歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「先輩にお前の言うことは絶対に聞かない、俺の言うことが絶対だと言われたこと」(30歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「この仕事が終わらなかったら、罰金だからなと言われて、できなかったらご飯を奢らされた」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「呼ばれたので行ったら『タバコ買ってきて』と上司に言われた」(31歳女性/不動産/専門職)

■不条理な言動
・「契約がとれなかったときにコンプラ違反するように言われた」(29歳女性/生保・損保/営業職)
・「自分しか知らないことで他人をけなす」(49歳男性/情報・IT/技術職)
・「女性上司にたたされてよく怒鳴られたが、ちょうどその上司が離婚等でもめていたので八つ当たりされていたんだと思う」(30歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「社員に賞与を用意できないから金を借りるために保証人になってくれと言われたが断った……そしたら『それだけの付き合いだったのか!』と大声で怒鳴られた」(47歳男性/ソフトウェア/経営・コンサルタント系)
・「総務部長からセクハラをうけ厳しい受け答えをしたら総務部への出入り禁止になった」(32歳女性/学校・教育関連/事務系専門職)

■強制的な飲み会
・「仕事終わりに強制的に飲みに連れていかれた」(38歳男性/通信/技術職)
・「上司による飲み会の強制参加」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「上司に接待の二次会のオールのカラオケまで行くよう言われた」(37歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「強制的に週末居酒屋に連れて行かれた」(27歳男性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「夫婦経営の職場で、奥さんが妊娠で里帰り中に、雇い主いわく『自分も羽を伸ばしたいから』と週一度仕事の後に食事につき合わされた」(52歳女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)

■残業・休日出勤の強要
・「サービス残業強要」(35歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「残業しないと次の日は無視など」(43歳男性/建設・土木/営業職)
・「土日出勤を依頼され、恋人いないんでしょ? なら出勤してくれない? と……恋人と休日出勤は関係ないでしょと思いながらも、仕事しました」(27歳男性/自動車関連/技術職)
・「有給を取るのを邪魔された……別にその日に私が休んでも問題ないはずなのに、その日はダメとか、何度も邪魔された」(33歳女性/金融・証券/専門職)
・「有給なんてなくても大丈夫、死なないからといわれた」(26歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「事前に休みの申請をしていたのにも関わらず、休みがとれなかった」(29歳女性/情報・IT/営業職)

■退社に追い込む
・「上の立場から、会社辞めた方がいいんじゃないか、と言われた」(34歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「内容もよくわからないのに、辞表を持ってこい、と言われた」(60歳男性/電機/技術職)
・「会社を自主退社に追い込む」(28歳男性/小売店/販売職・サービス系)

■総評
仕事でパワハラを受けたことがある人は25%と、4人に1人がパワハラの経験があるという結果になった。

最も多かったのは、やはり言葉の暴力だった。「いるだけで不愉快」「お前の代わりはいくらでもいる」「会社のガン」「お前が困るのがうれしい」など、"お前"呼ばわりでひどい罵声を浴びせられた例がいくつも並んだ。また、大勢いる朝礼の場で一人だけ叱責された、みんなに聞こえるように悪口を言われたなど、プライドをいたく傷つけられた人もいるようだ。

直接的な暴力を受けたケースも報告された。電卓を投げつける、3時間ずっと立たされ続ける、机をバンバン叩く、殴るなど、非常に威嚇的でどれも絶対あってはいけない行為だ。また、お客さんとの都合を優先したのに怒鳴られた、タバコの使い走り、罰金など、我が物顔で部下や後輩に命令する者もいるらしい。「俺の言うことが絶対だ」なんて言葉、ただただ驚くしかない。

飲み会で同席を強要される、サービス残業を強いられるなど、行動を規制されるのも立派なパワハラだ。残業をしないと次の日無視される、休日出勤を頼まれた上「どうせ恋人いないんでしょ?」と傷つけられるなど、つらい状況に追い込まれた人たちの悲惨な報告がいくつも並んだ。

パワハラの最終形態は「辞めた方がいいんじゃ?」「辞表もってこい!」など、クビをほのめかされるパターン。働く者にとってこれほどの精神的苦痛はなく、ただ悪意しかない言葉だ。職場トラブルの中でも、最も深刻な部類に入るだろうパワハラ被害。現在進行形で悩んでいる方は、一度しかるべき場に相談してみてはいかがだろうか。

調査時期: 2015年1月30日~2015年2月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート