日本気象協会が2月4日に発表した第1回 桜開花予想によると、2015年の桜前線の動きは平年並み。カメラ好き、写真好きにとっては毎年恒例、撮影モチベーションが上がる季節があと1カ月ほどに迫っている。
平年並みという桜の開花だが具体的には、沖縄を除くと、3月20日の高知がもっとも早く、東京は3月26日ごろの見込みであるという。しかし、日本気象協会が予想の対象としている桜は「ソメイヨシノ」。その開花を待たずに早咲きの桜をひと足先に撮影しようと、写真家でカメラライターもこなす永山昌克氏と編集部(筆者)は、鹿児島・仙巌園まで飛んできた。
ソメイヨシノよりも早い時期に咲く桜には、カンザクラやカワヅザクラ、オオシマザクラなどの種類があるが、仙巌園でもっとも多く植樹されているのは濃いピンクの花が特徴のカンヒザクラ。我々が訪れた2月18日、園内のカンヒザクラは満開に近い状態のものが多く見られた。ちなみに、仙巌園は薩摩藩を治めていた島津家の別邸で、19代目島津光久によって1658年に築造された名勝だ。
今回、永山氏がキヤノン「PowerShot G7 X」で臨んだ早咲き桜の撮影は、ハウツー記事「桜の撮り方 2015、咲きはじめはマクロやボケを活かして」として来週掲載する予定だ。数々の作例と撮影テクニックの解説に期待してほしい。