"幻の牡蠣"をご存じだろうか。「グリーンオイスター」と呼ばれ、特殊な養殖法で身がほんのり緑色に色づいた高級牡蠣だ。フランスのマレンヌ・オレロン地方で最高級ブランドとして流通しているその牡蠣は、味も極上とのうわさ。
東京・新宿の大久保公園にて2月21日より開催する「広島春牡蠣フェスタ 2015」は、「グリーンオイスター」をはじめ、最もうま味が増すという"春カキ"やカニなどの海の幸、アルコールドリンクにステーキまで楽しめる"かき小屋スタイル"のグルメイベントだ。牡蠣好きにとってそこはまさに楽園! 幻の牡蠣「グリーンオイスター」の味わいと、同イベントの楽しみ方を紹介しよう。
目移りする豊富なメニュー!
イベント会場の大久保公園は、西武新宿線「西武新宿」駅北口から歩いて1分ほどの距離にある。公園内に建てられたユニットハウスが、幻の牡蠣が待つ魅惑の「カキ小屋」だ。
店内に入ると、まずはカゴを持って品定め。陳列された商品から欲しいものをカゴに入れていき、会計後にそれぞれのテーブルに持ち帰って、バーベキュー形式で楽しむシステムとなっている。
同イベントで味わえるメニューは、牡蠣だけでも「広島殻付き春カキ 1kg<12~18個>」(1,600円)に「広島特選殻付き春カキ<2個>」(1,000円)、そして"幻"の「グリーンオイスター(塩田熟成牡蠣)」(1個400円)など豊富な品ぞろえ。「春カキのご飯<カキ4個入り>」(450円)に「広島春カキのアヒージョ」(600円)など牡蠣を使った料理も充実しており、さらに「タラバ蟹焼き<肩脚>」(2,980円)などの海鮮や、「自分でロッシーニ風ステーキ(ソース付)」(1,800円)など肉のメニューもとりそろえるなど、思わず目移りしてしまうバリエーションだ。
"春カキ"は絶品
はやる気持ちをおさえつつ、筆者も牡蠣やカニをカゴに放り込んで席へ。店内の席数は268席で、それぞれのテーブルにバーベキューコンロがある。3~5人向けの一般テーブルのほか、24人までかけられるビッグテーブル、1人や2人で来てもゆっくりと味わえるカウンター席などをそろえており、人数によらず楽しめそう。
早速「広島殻付き春カキ」からいただいてみる。まずは丸みのある殻を下にして網の上に置き、フタをかぶせて2~3分加熱。貝の口が開いたら上側の殻をとり、フタを閉めてさらに2~3分加熱する。カキの中心部が85℃以上になれば食べごろだ。なお、タイマーや温度計など必要なものは全てテーブルにそろっている。牡蠣の焼き方もメニュー表で丁寧に解説されているため、初心者でも安心だ。
食べてみると、牡蠣の味は絶品! 磯の香りと旨みが口いっぱいに広がり、風味豊かな味わいだ。同店では広島県から新鮮な牡蠣を毎日直送しているという。
続いて「広島特選殻付き春カキ」を。こちらは、通常の牡蠣の2倍以上の大きさのものだけを選別したメニュー。通常の牡蠣と並べて網に置いてみるとその大きさがよくわかる。大ぶりの身だけでなく、身からしみ出るスープもたっぷりと楽しめる一品だ。
"幻"のグリーンオイスターの味わいは……
次はいよいよ"幻の牡蠣"こと「グリーンオイスター(塩田熟成牡蠣)」を。加熱して殻を開けてみると、現れた身は確かにほんのり緑色に色づいている!
焼き上がった牡蠣を口に入れると、通常の牡蠣と同じく豊かな風味と旨みが広がる。口当たりはまろやかで甘みが強く、塩味と磯の香りも調和して、魚介をじっくりと煮詰めた濃厚なスープのような味わいだ。
この牡蠣は、広島・大崎上島にある海水と山からの湧き水が混ざった塩田跡の養殖池で育てられたものだ。塩田特有の植物プランクトンを牡蠣が食べることで身が緑色を帯び、甘みのあるまろやかな牡蠣に仕上がるという。フランスのグリーンオイスターと同じ養殖環境と方法で育てられたのは国内では初めてだそうだ。
花見もいいけど、牡蠣もね!
たっぷりの牡蠣を堪能したら、気分を変えてタラバガニやステーキに挑戦してみるのも良いだろう。「自分でロッシーニ風ステーキ」は、フォアグラと牛ヒレのステーキ肉がセットになったメニュー。自分で2つの肉を調理し、ステーキの上にフォアグラをのせて特製ソースをかける。
ほかにも日本酒「酔心 牡蠣に合う酒」や生ビール、ワインなどのアルコールドリンクやデザートも豊富にとりそろえており、夜の宴会にも大活躍しそうな同イベント。たっぷり旨みをたくわえた"幻の牡蠣"で、すぐそこまで来ている春の訪れを感じてみるのも良いかもしれない。
なお、同イベントの開催期間は4月5日までで、期間中は毎日営業する。営業時間は11:00~21:00(土・日曜日および祝日は10:00~)で、ラストオーダーが20:30。入場無料で、飲食・物販代のほかにバーベキュー使用料が1人につき200円となる(未就学児は無料)。公式ウェブサイトにて席の予約も受け付けている。
※価格は全て税込